『「ふつうの人」の成功法則』(主婦の友社/刊)の著者・斉藤和也さんは、3年で7億円を稼いだ20代の若手経営者。ですが、エリート街道を歩んできたわけではなく、中学校時代の成績はほとんど「3」。大学に進学し、就職活動をするも第一志望どころか第二志望の会社にもフラれ、不動産会社に勤務することになります。
転機は23歳のときです。高校時代の友人からの「会社をつくろう」という誘いに乗ります。過酷なノルマと長時間労働に嫌気がさしていた斉藤さんにとって、それは「渡りに船」でした。こうして斉藤さんは社長になるのですが、そう上手く行くはずもなく、起業してすぐに資金は底をつきます。そして極貧生活が数カ月続いたのです。
斉藤さんはその後、インターネットビジネスによって再起を計り、3年で7億円、時給13万8000円を稼ぐ社長になるのですが、その裏にはある一つの自覚がありました。
それは「自分は凡人である」と認めたことです。
凡人だからこその強みを積極的に生かし、足かせになってしまう凡人ならではの考えを変える。『「ふつうの人」の成功法則』はそんな斉藤さんが開発した「凡人の成功法則」を余すところなく伝える一冊です。
ここでは、本書から凡人の足かせになっている思考とそれの乗り越え方をご紹介します。
■凡人は「できない理由」を探す
物事が上手く進まなかったり、手をつけられないとき、私たちは「言い訳」をします。「時間がないから」「人脈や知識がないから」など、何かにつけて「できない理由」を探してしまうのです。
「できない理由」が見つかってしまうと、そこから結果を出すことは難しくなります。だから、一歩でも進むために「できない理由」のあとに「だったらどうすればできるのか?」という問いかけをつけて、思考を変えましょう。これができる人もいるのですから、「できない理由」にはならないはずです。
■「努力はすぐに成果に結び付く」という勘違い
「○○をすればすぐにできるようになる」「すぐに結果が出る」そう勘違いをしてしまうのも凡人的な思考の一つ。ですが、努力は往々にしてしばらく続けてから、はじめて結果として出てきます。これを斉藤さんは「遅れの法則」と呼び、この法則を知らないといくら努力をしてもチャンスを逃してしまうと指摘します。
理想とする結果が出ていなくても、ゴールが見えているのであればもう少し頑張ってみることで結果が出るかもしれない。実際ビジネスでもこうしたケースはよくあると斉藤さんは言います。日常生活もそれは同じ、すぐに結果が出ないからといって投げだすのを待ってみませんか?
■自分を過剰評価してしまう
普通の人に意外と多いのが「自分は大丈夫」という考え方です。つまり、自分自身に自信を持つのではなく、過信してしまっているのです。
自分は「平均以上」だと考えて、「自分はクビにならない」「老後の生活費はなんとかなる」「不景気でも給料は減らない」などと思いあがってしまうのです。
しかし、その根拠はどこにもありませんし、過信してしまうと他人の言うことに耳を傾けられなくなってしまいます。自信を持つのは素晴らしいことですが、同時に謙虚さを持ち合わすことも重要です。
斉藤さんはかつて「自分はまだ本気出していないだけ」と思い込むだけの人間だったそうです。しかし、自分で起業をして、失敗を重ねていくなかで、凡人の勝ち方を学び、若いうちに大きな成功を収めていきました。
ここで取り上げた3つの思考について当てはまってしまった人は、もしかしたら成功できない「凡人」の悪循環にはまってしまっているかもしれませんよ。
(新刊JP編集部)
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