「1000RTで都知事選出馬」ツイッターで突然の都知事選出馬表明でネット炎上中の起業家・家入一真さん。自身を引きこもりのダメ人間と自負し、選挙活動についても「口下手な僕の代わりに初音ミクが演説」「選挙活動は全てツイキャスで行えばお金がかからない」と発言。そんなお騒がせな起業家・家入一真さんとはどんな人間なのでしょうか?
堀江貴文さんやロンドンブーツの田村淳さんらが大絶賛する『バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者』(発行:NORTH VILLAGE/発売:サンクチュアリ出版)は、そんな家入一真さんの初の語録集です。ジャスダック史上最年少で上場を果たすも、稼いだ数十億円ものお金を2年で使い果たしてしまった家入さん。決してエリートではなく、突出した能力もない同氏が自由にのびのび生きていける秘訣はどんなところにあるのでしょうか。
■「自分がいかに自己否定をせず、絶望しないように生きるか、それが重要。」
「明日は早起きする」「ジョギングを始める」など、自分にルールを作ったものの、三日坊主に終わってしまって自己嫌悪に陥った、という経験を多くの人は持っているはずです。
自己否定、自己嫌悪はつらいもの。しかし、自分にルールを作ってハードルを上げるからこんなことになるのです。
自分らしく生きるというのは、自分のダメなところも含めて受け入れてしまうことです。「三日坊主の自分」も「口だけで行動が伴わない自分」も受け入れてしまえば、自己否定することはなくなるはずです。この本で家入さんは「自分にルールなんて課さない。高いハードルはくぐって進めばいい」と独自の持論を展開しています。
■「夢なんて持たなくていい。」
子どもの頃から家庭でも学校でも、テレビを見ていても「夢を持て」と言われ続けて育ってきた我々は、夢が見つからないという、考えてみると実にバカバカしいことで悩んでしまったりします。もしかしたら私たちは、幼少時代から「夢を持たなくてはならない」という強迫観念を植え付けられているのかもしれませんね。
夢を追うだけが人生ではありません。特に夢がないから目の前にあることや興味のあることを一つずつ片づけよう、という人生があっても何ら問題はないのです。
あったらあったでいいし、なければそれでも問題ないのが「夢」です。周りの人が夢を語るからといって劣等感を持つ必要はまったくありません。
■「他人に迷惑をかけないように生きるのではなく、迷惑をかけた分、他人の迷惑を許してあげればいい。」
「人様に迷惑をかけちゃいけません」と教えられるせいか、日本人は自分の行動で周囲に迷惑がかかることを極端に気にします。
でも、生きている限り、人に迷惑をかけずに生涯を終えることなど不可能。それなら、迷惑をかけるまいと縮こまって生きるよりも、自分が迷惑をかけた分だけ他の人から受けた迷惑も許そうと考えるほうが健康的です。家入さんは「遅刻を怒るよりも、相手の遅刻を許し、自分の遅刻も許されるような人間でありたい」と言っています。
迷惑をかけるのはお互い様ですから、それぞれが寛大にのびのびと生きたいものですね。
嫉妬も自己嫌悪など、マイナスの感情のほとんどは、元をたどると自分と他人を比較してしまうことから生まれます。こういう感情のせいで悩んでいる人にとって、本書に綴られている家入さんの言葉の数々は「自分は自分でいいや」と思うきっかけになってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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