「文具」といえば、仕事でも私生活でも常に身近にあり、毎日使うもの。
メーカーによって使い勝手は様々、色もかわいくて新商品が出たら思わず試したくなりますし、人が珍しい文具を持っていると気になります。
『文具自慢』(扶桑社/刊)はそんな文具マニアの知りたがり欲求を満足させてくれるムックです。アイドル、女優、イラストレーターなど各界の「文具大好き人間」たちが、自分のお気に入りを持ち寄って、その魅力を語り尽くします。
■女優、アイドル、イラストレーターがお気に入り文房具を公開
ゆるキャラブームの生みの親として知られる、イラストレーターのみうらじゅんさんは、小学生時代からエッセイを書きためていたというだけあって、文具とは濃く長い付き合いのようです。
「筆圧が強すぎて0.5mmとかではすぐに折っちゃう」というみうらさんのお気に入りは、オーストリアの製図メーカー「ARISTO」から発売されている、芯が1.3mmもある極太のシャーペン。これなら少々力を強めても芯を折る心配は無用ですね。
また、小学生時代から雑誌のスクラップもためているため、切りぬいた記事や写真をノートに貼りつける糊も必需品だとか。「50年近くたってもまだちゃんとくっついている」という、昔なつかしい液状糊の「アラビックヤマト エル」を愛用しているようです。
人気アイドルグループの「私立恵比寿中学」で活動中の星名美怜さんも文具好き。10代女子らしく、キラキラのラメ加工のペンケースの中にはカラーペンやシャーペンがぎっしりです。
「キャラクターが入った文具が好き」ということで、お気に入りはもっぱらプラザやディズニーストアで探すという星名さんですが、最近は機能性や書き味も気になるようで、おすすめはマイメロディの「ドクターグリップ」と「クルトガ」の2種類のシャーペンだといいます。とりわけ「クルトガ」は「とにかく書き味がヤバいんです!」と絶賛しています。
『TVチャンピオン』文具王の高畑正幸さんのおすすめ文具は、自身が開発に携わったスケジュール管理で力を発揮するノート「Access Notebook」です。
現在、会社勤めとフリーランスの仕事を同時にしている高畑さんは「案件ごとに進捗が異なる仕事を手間なくきちんと管理してくれる」と自画自賛。メーカーのフジカから「やりたいことを全部詰め込んでいい」といわれ、こだわり抜いてつくったこのノートは、ビジネスパーソンなら重宝するはずです。
根っからの文具マニアには自分の知らない文具に出合うチャンスに、これまであまり文具に興味がなかった人にはこの奥深い世界への入口となる本書。これを機会にもっとも自分にフィットする文具を探してみてはいかがでしょうか。
締めくくりに「文具大好き女優」として業界でも有名な須藤温子さんの言葉を引用します。
「文具を見ているだけで幸せです。文具の話を聞いてもらえるのも幸せ。文具は私の永遠の楽しみですね」
(新刊JP編集部)
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