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百田尚樹も認めた!実在した超整形「モンスター」

 昔ほどにはタブー視されていないものの、まだ抵抗感や後ろめたさが根強く残るのが「美容整形」です。
 有名芸能人が「整形をしている」となったらちょっとした話題になりますし、自分の友達や子どもが「整形したい」といったら複雑な気持ちになるという人もいるはず。日本ではまだ整形手術に市民権はないのかもしれません。

 しかし今、この状況に異を唱える一人の女性が注目を集めています。
 モデル・タレントとして活動するヴァニラさんがその人。
 彼女は18歳で目を二重にする手術を受けたのを皮切りに、これまでに30回以上も整形手術を受けた彼女は、実に2000万円ものお金を美容整形に使ったといいます。
 『超整形美人』(竹書房/刊)には、そんなヴァニラさんの半生がつづられているのですが、そこで明かされている彼女の美容整形への考え方は、整形につきまとう後ろめたさとは無縁で、すがすがしいほど肯定的です。

■「美しくなるために努力することの何が悪いの?」
 整形手術に踏み切る多くの人と同様に、ヴァニラさんを美容整形に駆り立てたのは自分の容姿へのコンプレックスでした。学校では「ブサイク」だといわれ続け、それを相談した親からも「ブサイクだからしかたない」と突き放された彼女は、早い段階から「高校を卒業したら整形しよう!」と決めていたと言います。
 
 整形をするにあたっての「美の理想」は、祖母の家にあったというフランス人形でした。
 このフランス人形を見た時から彼女は美にとりつかれ、目を二重にする手術に始まるありとあらゆる美容整形を通して、その理想を追い求める人生が始まったのです。
 理想は「フランス人形」ですから、「不自然だ」「人工的な顔」といった批判は彼女にとってはどうでもいいことです。むしろ人間的な部分をそぎ落とすことがその理想に近づく方法であり、鼻、額、胸、下腹部など全身に及んだ整形手術はその手段だといえます。

 「美しくなるために努力することの何が悪いの?」と語るヴァニラさんは「整形」を「カスタム」といい、メディアで話題になる前から整形を受けたことを隠してこなかったそう。
 美容整形に保守的な日本で、彼女の価値観は異彩を放っています。

 否定的な意見も多い美容整形ですが、容姿にコンプレックスを持つ人にとっては一つの希望であり、選択肢です。ヴァニラさんのようにそのコンプレックスと折り合いをつけられた人がいる以上、一概に否定できるものではありません。
 少なくとも、ヴァニラさんの生き方や考え方に共感する人は一定数いるはずで、そんな人にとって本書は勇気を与えてくれる一冊になるのではないでしょうか。
(新刊JP編集部)

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