今日は昨日の繰り返し、明日もきっと今日の繰り返し…。もっと自分らしい働き方、生き方をしたいと思っている人は少なくないでしょう。そして、そんな人たちにとって、場所にも人にも縛られずに、自分のやりたいことを仕事にできる「ノマド」という働き方は魅力的なはずです。
しかし、それだけでは真の自由になれないと断言するのが、サクセスエキスパートコーチとして活躍するコンサルタントの井口晃さんです。井口さんは著書『パワーノマド思考』(経済界/刊)で、“パワーノマド”を目指すべきだと主張し、情熱を傾けられる仕事と、4つの自由を手に入れることで、真に自由な働き方ができるようになるといいます。
では、パワーノマドになるための4つの自由とは一体なんでしょうか。
■お金
まずは経済的自由、すなわちお金です。「欲しいときに欲しいものが買える状態」が経済的自由だと考えた場合、一体いくら必要なのでしょうか。
井口さん曰く、年収2000万円ほど。これくらい稼いでいれば、自由を手にすることができます。ちなみに「欲しいときに欲しいものが買える状態」は、散財を意味しているのではなく、「自分に対して躊躇なく投資できるようになる状態」を意味しています。
■時間
1日は24時間、それはどんな人にでも平等です。しかし、パワーノマドはそんな時間を自分自身で自由に構築できる力を持っています。
そのポイントは効率性を重視しているということ。パワーノマドは常に飛びまわっているので、移動時間が長くなります。その間に読書をして勉強し、知識を蓄えるのです。さらに、仕事においては重要なことから取り組むことで生産性を重視。また、タスクを同時並行でやると効率が落ちるので、マルチタスクは控えましょう。
■人間関係
人間関係はパワーノマドにとって究極の資産です。仕事は一人だけで進めることができない以上、もし仕事を請け負ったら、プロジェクトチームを組むことになるはず。そのチームの主導権を握るのは、もちろんあなた自身です。
そこで大切なのは、情熱を持って一緒に仕事ができる仲間を見つけておき、そのときに招集すること。そのためには、できるだけ人脈を広げておく必要があります。そして、その腕を認めたメンバーを集め、仕事を進めていくのです。
■場所
「ノマドワーキング」の最大の特徴といえば、働く場所に縛られないこと。しかし、パワーノマドは「ここでなければダメ」という仕事場所を持っているといいます。
例えば著者の井口さんは、ホテルのラウンジをよく使うそうです。それは、ラウンジがサービス精神の優れたホテルマンや、余裕をもったお客さんであふれているとても良い空気が流れている空間だからだそう。自分にとってのパワースポットで仕事をすることで、仕事の質はさらにアップするのです。
井口さんは元々いじめられっ子で引っ込み思案な性格だったそうですが、そんな自分を変えたいと思いきってアメリカへ飛び、様々な経験をしたそうです。その勢いのまま独立・起業し、情熱を燃やして仕事をしながら、全国を飛び回っているといいます。
繰り返しの毎日にフラストレーションが溜まっている人は、情熱を傾けられる仕事に、4つの自由を手に入れて、本当にやりたい仕事をするパワーノマドを目指してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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