「リーダーの器以上に組織は大きくならない」とよく言われますが、これは裏を返せば「リーダーの成長なくして、組織の成長はない」ということになります。リーダーは常に一流であるよう努力し続けなくてはいけないのです。
では、“一流のリーダー”とはどんな人のことを言うのでしょうか。
歯科医師で経営コンサルタントとしても活躍している井上裕之氏は著書『「人」も「お金」もついてくるリーダーの哲学』(すばる舎/刊)の中で、人もお金もついてくる一流のリーダーと、人とお金に見放されるリーダーの違いについて書いています。
これは井上氏が、一億円以上の自己投資と一流のリーダーとの交流の中からわかったことで、ここではその中から、一流のリーダーの格を持つ人の特徴を3つ、ご紹介します。
■一流のリーダーは「部下が諦めるぐらいの努力をしている」
人とお金に見放されるリーダーは、会社から指示されたことを指示された量だけこなします。「このくらいやっておけば大丈夫」と制限を設けてしまうのです。
一方、一流のリーダーは与えられた仕事以上に「何かできることはないか?」と向上心を持って取り組みます。相手を満足させるよりも上でのレベルを求めて、努力するのです。そんなリーダーの後ろ姿を見て、「ついていきたい」と思わない人はいないはず。部下を圧倒するほどの努力から、リーダーとしての風格が生まれるのです。
■一流のリーダーは「ゼロか100か」と白黒つける
かつて「二位じゃダメなんですか?」という発言で物議を醸した国会議員がいました。しかし、仕事の世界、勝負の世界ではゼロか100か。二番手を目指すようでは、人とお金に見放される三流のリーダーの仲間入りです。
三流のリーダーは、結果よりプロセスに満足します。結果が達成できなくても、「この悪条件で目標額の6、7割いけば及第点だろう」と言い訳をするのです。それに対して、一流のリーダーは、結果に強くこだわります。つねにゼロ100(ひゃく)思考。そんな強い意志を持ったリーダーのまわりに、人もお金も集まってくるのです。
■一流のリーダーは「つねにまわりから見られていると意識している」
リーダーは生きていることが勝負であり、どのような場面においても気を抜けないと井上氏は述べます。いつも誰かに見られていることを意識して行動し、服装や態度、言葉、身だしなみ、もちろん人には見えない部分まで気を配るのが一流のリーダーです。
弱みを見せることが親しみやすさにつながると考えているリーダーもいるでしょう。しかし、井上氏はこの考えに賛成できないと言います。親しみやすいリーダーになるには、弱みを見せる以外にも、いつも笑顔を絶やさない、明るく人柄がよい、普段から部下にやさしい言葉をかけるなど、いろいろな方法があるはず。真のリーダーは裏表のない生き方をしているものです。だからこそ信頼され、尊敬されるのです。
一流のリーダーには人もお金も集まってくる。それには、それなりの理由があるものです。本書では「人もお金もついてくるリーダー」と「人とお金に見放されるリーダー」の36のポイントをピックアップし、「一流のリーダーとはどんな人なのか」を説明しています。
世の中の法則として、トップ20%に80%の富が集まり、その他80%の人が残り20%の富を分配しているという話は聞いたことがあるはず。その20%の中にいる一流のリーダーとして成功すれば、年収一億円も夢ではありません。あなたは一流のリーダーになれる振る舞いをしているでしょうか? 是非ともチェックしてみてください。
(新刊JP編集部)
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