肩こり・腰痛は働く人の大敵です。
多くの人はこれらの原因を、長い時間同じ姿勢をとり続けたことによる筋肉の疲労だと考え、「肩もみ」や「指圧」といった「マッサージ」で症状の改善をはかります。
しかし、それでは問題の根本的な解決にはならないのです。
そもそも、肩こり・腰痛の原因は筋肉の疲労が原因とは限りません。
『自宅でカンタン! X体操で腰痛・肩こりは治る!』(三上賢一/著、角川書店/刊)によると、「骨格の歪み」や「内臓の機能低下」も肩こりや腰痛の原因として挙げられるそうです。
特に、常に座った姿勢で仕事をしているオフィスワーカーにとって骨格のゆがみは気になるはず。
今回は、本書のなかから、自分で簡単にできる、体のゆがみのチェック法を紹介します。
■目を閉じて10歩歩く
床にまっすぐなラインを引き、目を閉じた状態でその上を歩きます。9~10歩行ったら目を開けて、自分の場所を確認してみましょう。自分がライン上にいるならばOK。左右どちらかにコースアウトしていたら体が歪んでいる可能性があります。
前後左右に障害がない、少し広い場所でやってみましょう。
■目を閉じて、一分間足踏みを繰り返す
床にラインを引いて、そのラインにつま先を合わせます。そして目を閉じて、その場で1分間足踏みをしてください。1分経ったら目を開けて、自分の位置を確認します。
元いた場所から動いていなければ問題ありませんが、前後左右にずれていたら身体にゆがみがあります。たとえば、猫背の人などは体が前に傾いているため、前に進んでしまうそうです。
■脚を伸ばした状態でつま先の角度を見る
床に脚をまっすぐ伸ばして座りましょう。この時、両手は体の後ろについて、上半身を支えます。
この状態で脱力すると、両脚は外側に開くため、左右のつま先は離れていくはずです。左右のつま先が同じ角度で開いていれば大丈夫。しかし開く角度が左右で違っているなら、股関節にゆがみが生じているかもしれません。
■脚をそろえて椅子に座る
膝が90度に曲がる高さの椅子に、かかとをそろえて腰掛けます。体にゆがみのない人であれば、この座り方をすると両ひざもぴったりそろうはずです。
もし、左右の膝が前後左右にずれているなら、骨盤がゆがんでいる可能性が高いといえます。
体の痛みだけにとどまらず、骨格のゆがみはさらなる体、内臓のトラブルを引き寄せる危険な兆候です。
本書にはその体のゆがみを整え、痛みを自分で改善するエクササイズが取り上げられていますので、マッサージをしても良くならない慢性的な肩痛・腰痛を抱えている人は一度試してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
関連記事
・
「メタボ」より怖い?「ロコモ」の脅威・
ねこ背を治す正しい方法・
自宅でできる簡単ボイトレ・
歪み過ぎた女は元に戻るのか?慢性的な肩こり・腰痛をもたらす「骨格のゆがみ」をチェックする方法