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フリーランスは「まずお金を払うクライアントを見つけること」―山口揚平さんインタビュー(後)

 いつかは独立して、フリーランスとしてやりたいことだけをやって自由に生きたい!と考えている人も少なくないはずだ。しかし、フリーの現場はかなり過酷で、支援してくれるパトロンのような人がいるか、飛びぬけて優秀な人間でないと、食べていくことは難しいともいわれる。
 『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス/刊)の著者である山口揚平さんは、好きなことだけで食べていくことは可能だが、その前に身に付けるべきことがあるという。
 そんな山口さんに本書について話をうかがった。今回はその後編だ。
(新刊JP編集部)

■まずはお金を払ってくれるクライアントを見つける

―山口さんとしては、フリーとして生きていく方法と組織に属して生きる方法、どちらが得だと思いますか?

「これは損得の問題ではなく、純粋に選択の問題だと思います。フリーでも対外的なコミュニケーションは必要ですし、組織でも自分で価値を出す必要がある。よりオープンで自律的な環境を求める人はフリーになればいいし、よりクロースで相互依存的な生き方が合っている人は、組織を選べばいい。また1人の人間もそのキャリアの中で、フリーと組織を繰り返しながら生きてゆくのが良いのではないでしょうか?」

―山口さんは「独立したい」「フリーランスになりたい」と相談してくる人に対し、どんな風に声をかけることが多いですか?

「『なりたい』という気持ち以上に、まずは、それにお金を1円でも払ってくれるクライアントをみつけることです。本にも書きましたが、副業的収入が10万円を超えるまではまだ早いと思います」

―本書をどのような方に読んで欲しいとお考えですか?

「本当に好きなことをやっている人、でもそれで食えないと悩んでいる人に読んで貰いたいですね」

―「フリーランス」や「ノマド」に憧れを持っている方々にメッセージとエールをお願い致します。

「大丈夫。心配しないで。かならずうまくいきます」

(了)

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