最近、おからがダイエット食材として注目を集めている。
おからは大豆から豆腐を作る過程でできるもので、これまでは、食品としての需要がそれほど多くないことや、日持ちがしないことがネックとなって、ほとんどが処分されてきた。とはいえ原料は大豆だから栄養価は高く、さらに食物繊維が非常に豊富。ごはんや小麦類と比較してもカロリーが少なく、実はダイエットにはうってつけの食材なのだ。
そんな、おからのパワーに魅せられたのが、モデルの家村マリエさんだ。雑誌の読者モデル時代から太っていることがコンプレックスだったマリエさんは、どんなダイエットにトライしても失敗の連続だったが、母親が作ってくれたおから料理で初めてダイエットに成功。56キロから3ヶ月で44キロまで減量できたことに加え、頑固な便秘の解消や美肌効果もあったという。現在では、モデル業に加えて、豆腐業界の組織である「全豆連」から「おから大使」にも任命されている。
そしてこのほど、おからを使ったレシピ集『満腹なのにみるみるやせる!おからダイエットレシピ』(アスコム/刊、税込1050円で発売中)を刊行。4月19日には本書の出版を記念し、おからの試食イベント「究極のエコ食材『おから』で始める栄養+健康+美括生活」が、東京・新橋の「厨BO!SHIODOME」で開催された。
■おからは栄養豊富で美肌効果も
少し前までは産業廃棄物として邪魔者扱いされていたおからだが、今はダイエットに適した食材として話題を集めている。なかでも乾燥させたおからをパウダー状にした「おからパウダー」は使いやすいと評判だ。
おからは、大豆製品なのでたんぱく質やカルシウムなどの栄養が豊富。食物繊維の含有量が他のどの大豆製品よりも多く、家村さんが「特に嬉しかったのが、慢性的な便秘が改善されたこと」と太鼓判を押すほどのデトックス効果がある。さらに注目なのは美肌効果で、「もともと日焼けサロンに通っているくらいの真っ黒な肌だったのですが(笑)、おからを食べ始めてからみるみる白くなっていったんです!」と家村さんも力説するほどなのだ。
■おから料理を実際に試食してみた
とはいえ、おからって一体どんな料理に使えるの? と思っている人もいるはず。今回のイベントでは、なんと7品が登場し、会場に集まった人たちに振る舞われた。では一品ずつ、簡単にではあるが、レビューしていこうと思う。
○「きのこたっぷりクリームシチュー」(生おから使用/書籍p67)
このクリームシチューは家村さんおすすめの一品だそうで、一人前のカロリーは184キロカロリーとかなり控えめ。しめじやエリンギといったキノコ類には脂肪吸収を抑制する効果もある。
さて、気になる食感だが、おからのほろほろした食感が「食べた!」という満足感を生み出してくれる。また、豆乳を使ったマイルドな味付けで、身体にやさしい食べやすい一品だった。
おからは水を吸うと膨張する。そのため、家村さん曰く「ゆっくり食べていくとお腹の中でおからが膨らむので、少量でも満腹になります」とのこと。
○「おからバーグ」(生おから使用/書籍p52)、「いんげんのおからごまあえ」(おからパウダー使用/書籍p85)、「おからごはん」(生おから使用)
続いて登場したのは、おからバーグ、おからごまあえ、おからごはんの3品目が乗った“おからバーグプレート”だ(写真は定食スタイルのイメージ)。おからというと卯の花くらいしか思いつかなかったが、メインのおかずにも、副菜にも、さらには主食のごはんにも使えるという、おからの応用力を思い知らされた。
味はというと、クリームシチューと同様、どれもやさしい味付けでとても食べやすい。味が単調になることはなく、素材の味をうまく引き出している。おから独特の食感が良いアクセントを生み出していた。写真を見ていただくとわかると思うが、おからバーグはこの大きさで、単品ならば271キロカロリーだというから驚きだ。
また、ここで実は家村さんの曾祖父が豆腐屋だったという事実が明らかになり、担当編集者が「今初めて知りました!」と驚く一面も。家村さんの「おから大使」という役目は運命だったのかも!?
○「ミモザサラダ(おからゆで卵パウダー添え)」(おからパウダー使用/書籍p86)「ポテトサラダ」(生おから使用/書籍p87)
続いてはサラダ2品。ポテトサラダは、言われなければ「おからが入っている」ことに気がつかないほど、おからとジャガイモが一体化していてなめらかな舌触り。しかもマヨネーズを一切使っていないとのこと! まったく気がつかずに、ぺろりと美味しく完食した。「ミモザサラダ」は、おからパウダーと裏ごししたゆで卵を合わせた特製パウダーを振りかけて食べるのだが、ホウレンソウのシャキシャキ感と特製パウダーのふわふわ感が合わさって不思議な食感を楽しめた。ちなみに、ポテトサラダは驚きの139kcal。ミモザサラダも139kcalと、おから入りなら、たっぷり食べても低カロリーなのが嬉しい。
○「ミックスベリー豆乳」(おからパウダー使用/書籍p139)
おからパウダーに豆乳といちごやブルーベリーなど好きなベリーを加えてミキサーにかけるだけで、簡単にできるスムージー。こちらも美味。特にダイエット中の朝食におすすめとのことだが、お腹が膨れるので、小腹がすいたときにも良さそうだ。家村さんは「本で紹介しているレシピの他にも、抹茶をミックスするとまた違った味で美味しく飲めますよ」とアピールしていた。
■3ヵ月で-12kg! 満腹なのにみるみるやせる!
3ヵ月で12kgのダイエットに成功した家村さん。他にも、3週間で-3kg、1カ月で-2.3kg、1カ月で-2.2kgなど、おからダイエットレシピをいち早く体験したモニターからは、喜びの声が続々届いているという。
おからダイエットの魅力は、お腹いっぱい食べても低カロリーに抑えられるので、我慢しないで無理なくダイエットできるということ。さらに、おからを混ぜるだけの手軽な調理でバリエーション豊かなおいしいメニューが作れるので、無理なく毎日続けられることなのだ。
■「おからで世界を変える?」
ダイエット効果だけでなく、美肌効果、バストアップ効果、安眠効果などなど、私たちの美と健康に大きく貢献してくれるおから。
「おからで世界を変える」というキャッチフレーズを掲げる家村さんは、日夜、おからを美味しく食べるための研究を続けており、地方ごとで味に違いがあるなど、かなりマニアックなおからトークを展開していた。
『満腹なのにみるみるやせる! おからダイエットレシピ』はダイエット体験者の体験談も収録しながら、すぐにできる簡単おからレシピを収録した1冊。カロリー別に章がまとめられているのでとても使いやすい。
イベントの最後には「全豆連」とタイアップしているゆるキャラ「豆富小僧」(元々は京極夏彦さんの小説の登場キャラ)も会場に駆けつけ、家村さんとのフォトセッションにのぞんだ。ちなみに、「豆富小僧」は一歩の歩幅が極端に小さいそうで、会場のお客さんの前に到着するまで少し時間がかかったのはご愛敬だ。
(新刊JP編集部)
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