日本では毎日のように使っていても、英語に訳そうとするとどうしてもピッタリくる言い回しが思い浮かばない言葉があります。
たとえば、「いただきます」や「ごちそうさま」は英語ではどのように言えばいいのでしょうか?
『学校では教えてくれなかった英語「ごちそうさま」を英語で言えますか?』(アスコム刊)では、このような"言えそうで言えない"英語表現を、英語講師歴25年のデイビッド・セインさんが教えてくれます。
■「いただきます」「ごちそうさま」を英語で言うと?
英語に自信がある人でもパッと思い浮かばないのが「いただきます」「ごちそうさま」です。学校では習わないし、使ったこともないという人がたいていでしょう。
直訳して、"I start eating!"とか"I finish eating!"なんて言ったら、「じゃあ食べるかー」とか「あー食べた、食べた」といった少々ガサツな表現になるので気を付けましょう。
外国人に食事をふるまわれたら"Let's eat!"(いただきます。)、"That was delicious!"(ごちそうさま。)と言うと、感謝のニュアンスが伝わります。
■「お疲れさま」は二種類を使い分けよう
「お疲れ様」もなかなかピッタリの表現が見つからないフレーズです。日本語を直訳して、"You are tired!"なんて言ったら、ネイティブは困惑してしまいますから要注意です。
また、このフレーズは状況によって意味合いが変わるため、英語にした時の言い回しも一つではありません。
たとえば、仕事を終えてオフィスを後にする時、同僚たちに言う「お疲れ様」は"Good night."、外出先からオフィスに戻ってきた同僚を迎える「お疲れ様」は"How did everything go?"と言います。
■「とりあえず、ビール」はない?
日本人が飲み会で言う決まり文句「とりあえず、ビール」ですが、英語にはこれにあたる慣用表現はありません。そもそも、飲み会のはじめに、半ば強制的にみんなで揃ってビールを飲む習慣がないからです。
とはいえ、"Beer, please!"だけでは味気ない。これに近いニュアンスの言葉を探すなら、"Let's start with beer."となります。
海外旅行でバーなどに行った時に最初のオーダーで使えばスマートに見えますよ。
■「充電が切れた」携帯は「死んだ」?
「携帯の充電が切れた!」をあなたは英語で言えますか?"My battery is running out."などと訳すると、ネイティブのニュアンスとずれてしまうので、要注意。正しくは、"My battery died."。まさに充電切れで、死んだように動かない携帯の状態を表現します。
■実は世界は「花粉症」に悩んでいる?
日本だけでなく、イギリスやフランス、イタリアといったヨーロッパ圏はもちろん、アメリカやカナダなど、実は世界中で大流行している花粉症。「花粉症」という表現は、英語でもよく登場します。「花粉症なんです」と言うときは、直訳の"I'm pollen disease."ではなく、"I have hay fever."と言った方が伝わります。
定型的なあいさつはともかく、実生活で本当に使う英語フレーズは、案外学校では教えてくれません。
本書にはそんな英語フレーズが800個も紹介されているので、もっと英語を自由に使いこなせるようになりたい人や、海外旅行を控えているという人は、目を通してみると"これ、使ってみよう!"と思える表現に出会えるはずです。
余談ですが、この本は飲み会などでのネタ探しにもおすすめ。いくつかピックアップして覚えれば、「へえー」「そうなんだー」なんて、盛り上がること請け合いです!
(新刊JP編集部)
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