サッカーやプロ野球を観戦しているとき、「あの選手は一流だ!」「この選手はまだまだ二流だな…」といった目線で選手を見ている人も少なくないのではないか。
そして、アスリートの世界だけではなく、自分の職場においても、一流の人、二流の人はいるのではないだろうか。では、一流と二流はどこが違うのだろう。
『決定版! 一流の人、二流の人 ホンモノほどシンプルに仕事する!』(中島孝志/著、マガジンハウス/刊)では、一流と二流を分けるものは何か、どう違うのか、迷える職場・人間関係を生き抜く、59のシンプルな知恵を紹介する。
一流、二流をそれぞれ言い換えてしまえば「本物」「偽物」だという。二流の人が一流に見えるようにうまく繕っていても、誰の目にもそれはバレてしまうものだ。
では、いったい一流と二流の差とは何なのだろうか。ここでは本書で紹介されている一流、二流の違いをいくつか挙げていきたい。
■「二流は簡単なことを複雑に考えるが、一流はむずかしいことをシンプルに考える」
むずかしいことをわかりやすく伝えられるのは、中身をきっちり理解しているからだ。そして、易しいことを深く語れるのは本人が哲学を持っているから。おもしろく表現するには、能ある鷹が上品に爪を隠すためにほかならない。これらはすぐに身に付くものではないのだ。
■「二流は他人との勝負に一喜一憂するが、一流は自分との勝負しか考えない」
誰かを蹴落としたり、足を引っ張ったりしたところで、実力が伴わなければ繰り上がるわけではない。会社組織では、狙っていたポストを転職してきた人や天下りなどに奪われることなどいくらでもある。他人との競争に一喜一憂せず、昨日の自分と勝負して勝ち続けるほうが、かっこいい。
■「二流は非凡な仕事を賞賛するが、一流は平凡な仕事の徹底を評価する」
当たり前のことを当たり前にする。部下や従業員に期待することはこれだ。もちろん必要条件であって、十分条件ではない。しかし、これだけできればどこでも通用するだろう。なぜならば、基本ができているからだ。なにも仕事では特殊能力が期待されているわけではない。当たり前のことができる人材が大切なのだ。
いかがだろうか。一流の人と二流と人は全く違うように見えるが、その差がつく原因はちょっとしたことの積み重ねなのかもしれない。地道な日々の積み重ねが、人を一流にしていくのではないだろうか。
(新刊JP編集部)
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著者:中島孝志
出版:マガジンハウス