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「この映画を観れば世界がわかる」 東京フィルメックス編

  映画には、その舞台となった国や土地、監督や俳優の活動する場所・時代が反映されているから、「映画は世界の窓」ということができそうだ。本書はそんなことを意図して編集されている。サブタイトルは「現在を刺激する監督たちのワールドワイドな見取り図」。
 日本をはじめ、韓国、香港、中国などのアジア圏、イラン、イスラエルといった中東地域、イギリス、イタリア、ポルトガル、チェコなどのヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、ペルーなど北米・南米の監督作品など92本が紹介されていて、現在の世界の映画地図を俯瞰(ふかん)できるようになっている。
 日本で言うと、園子温(「愛のむきだし」、「冷たい熱帯魚」)、山下敦弘(「マイ・バック・ページ」)、内田伸輝(「おだやかな日常」)の3氏ら作家性の強い映画監督の作品が中心で、単館上映だった作品も多いが、読めば観たくなる名作ぞろいだ。

書名:この映画を観れば世界がわかる
著者:東京フィルメックス 編
発行:言視BOOKS
定価:1800円+税

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産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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