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「歴史通は人間通」 渡部昇一著

  『日本の歴史』『知的生活の方法』で知られる著者の「歴史と人生」をテーマにした初の名言集(アンソロジー)だ。
 第一部「歴史の醍醐(だいご)味」には、歴史の見方、リーダーの条件、日本人とは何か、東京裁判史観の克服など、ファンにはおなじみのテーマが並ぶ。その"いいとこ取り"で収められた文章には、「渡部史観」が見事に凝縮され、読者は新鮮な驚きを覚えるに違いない。歴史を鏡に、人生の大局観を養うにもうってつけだ。
 第二部「人生の妙味」には、知的生活のすすめ、仕事術、読書術、充実した老後を生きるための知恵と工夫など、日々の仕事や人生の支えに役立つ言葉が多い。
 「自分に恍惚(こうこつ)を感じさせてくれるものは何で、それはどこにあるのか。人生の後半において最も大切なのはそれを発見すること」と著者。足元と行く先を照らす灯火としても役立つ本。

書名:歴史通は人間通
著者:渡部昇一
発行:育鵬社
定価:1260円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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