株式会社共同通信社は『岩下志麻という人生－いつまでも輝く、妥協はしない』を3月16日に刊行しました。本書は、共同通信が2011年加盟新聞社に配信した「私の十本 岩下志麻さんが語る」に書き下ろしを追加収録し単行本化。日本映画界を代表する女優、岩下志麻さんが出演した約120作から自ら10本を選び、撮影秘話や監督、共演者たちの思い出を語ります。「志麻ちゃん、人間は悲しいときに、悲しい顔をするんじゃないよ」。岩下志麻さんが、小津安二郎監督から演技の極意を授けられたのは、21歳のときでした。あれから50年。岩下志麻さんが初めて「素の自分」を明かし、半世紀を超す女優生活を振り返ります。そうそうたる名監督とのエピソードも満載。銀幕最後の大女優、渾身のロングインタビューです。
◆私の十本◆『古都』「ご挨拶は？」と言われていじめられた 映画女優として松竹からデビュー『秋刀魚の味』「志麻ちゃん、人間は悲しいときに、悲しい顔をするんじゃないよ」 今も宝物、小津監督の言葉
『五瓣の椿』「やる気が無い」と見抜かれる 野村監督の女優改造プロジェクト
『雪国』女優は結婚したらダメ 禁じられた恋愛が、ヒロイン駒子の思いに重なった
『心中天網島』「結婚してダメになった」と言われたくない 凍えながら撮った墓地のラブシーン
『婉という女』「死んじまえ！」と同級生が合唱 いじめに耐えた気丈さが役につながる
『はなれ瞽女おりん』「これが一番大好きな作品かな」 自信喪失していた30代で挑んだ難役『鬼畜』「おばちゃんのバカやろう」と言われた 悪女を演じる快感
『鑓の権三』 これで僕が撮る岩下志麻は最後だよ」 夫も驚いた成熟の演技
『極道の妻たち』ピストルの音が怖くて、耳栓 筋通す強い女に、女性も支持
◆目 次◆夕陽が一番美しい まえがきに代えて序章「私は今日も元気だ！」第１章『古都』第２章『秋刀魚の味』第３章『五瓣の椿』第４章『雪国』第５章『心中天網島』第６章『婉という女』第７章『はなれ瞽女おりん』第８章『鬼畜』第９章『鑓の権三』第１０章『極道の妻たち』わが戦友 篠田正浩真っすぐに生きる――父と娘を貫くもの岩下志麻年表岩下志麻作品目録あとがき
書名：岩下志麻という人生 いつまでも輝く、妥協はしない
著者：立花珠樹
発売日：2012年3月16日
価格：1,680円（税込）
