小学生が一人で自分の弁当を作る「弁当の日」 の取り組みが全国に広がっています(46都道府県770校=9月現在)。
献立を考える、食材を買いにいく、切ったり焼いたり調理する、片付けをする、それらを全部子供自身がする。そして、その自分がつくったお弁当を学校に持ち寄って食べる、という取り組みです。
「弁当の日」の体験を通じて、子どもたちは食べることが「いのちのバトンリレー」であることを学んでいきます。遠い日の家庭のぬくもりを思い出す親がいます。子どもが地域への感謝に気付くこともあります。想像力が培われ、感性が磨かれ、人に喜ばれることをうれしいと知り、自己肯定感が育まれ、目が輝き始めるのです。
株式会社共同通信では「できる!を伸ばす 弁当の日-親はけっして手伝わないで-」 を発売中。
本書は、全国の地方新聞に掲載された「弁当の日」の提唱者である竹下和男の、「子どもが作る『弁当の日』」の記事を中心に書き下ろしを加え、さらに「弁当の日」を経験した保護者、「弁当の日」の活動に賛同する全国の仲間たちの寄稿をまとめたものです。
「弁当の日」に興味はあるけどよく知らない方へは「入門書」であり、よく知っている人には「総集編」として著者の想いがより深く伝わる内容となっています。
【編著者からのメッセージ】
私は昨年3月末に教職を定年退職しましたが、今でも願っていることは、日本中の教師が「先生の仕事は楽しい!」と言える環境を整えたいということです。それは、保護者が「子育ては楽しい!」と思い、地域民が「子どもは地域や国の宝!」と思い、子どもが「自分も大人になって、楽しい子育てをしたい!」と思うことにつながります。その思いが、こんな本となりました。 2011年10月吉日 竹下和男
ひろがれ「弁当の日」
http://www.bentounohi.com/【書 名】できる!を伸ばす 弁当の日
【編著者】竹下和男
【定 価】1000円(税込)
【サイズ】B5判/120ページ/並製