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廃道 棄てられし道

鉄道廃線跡や廃墟など「棄てられた風景」を撮り続けてきた写真家・丸田祥三による、使われなくなった道路の写真集。共著者は、廃道探索のWEBサイト『山さ行がねが』の管理人・平沼義之。ふたりによれば、「道路は建築と違い、作者は無記名である」と看破し、道路は無記名だからこそ奥ゆかしく、美しい存在だという。

 道路は、人が望むからこそ造られる。時が経てば「改良」され、その影で古い道路は打ち棄てられる。しかし、最初にその道を望んだ人たちの思いが強く込められているのは、その古い道路である。丸田が写した、そうした古い道路、すなわち廃道を見ていると、その道路の現役時代、そして廃止されてからの時間の経過を、まるで道路が自ら語り出すかのように想像できる。

 強烈な色彩とパース、そしてコントラストの高い力強い印刷。帯のキャッチ通り、まさに道路の声が聞こえてきそうな写真集である。

書名:廃道
著者:丸田祥三  平沼義之
発売日:2011年11月17日
定価:1890円(税込み)

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