大好きな人と結婚したはずなのに、うまくいかない。なぜ、夫(または妻)は、自分の嫌がることばかりするのだろう。なぜお互いを理解し合えないんだろう。
そして、こう思うのです。
「もう夫婦としてやっていけないかもしれない......」
まるで解けない知恵の輪のように、負のループから抜け出せず、辛い日々。そんな毎日をおくる夫婦が苦しみの末に生み出した、夫婦円満の秘訣がありました。最初から夫婦円満なんて超~奇跡!育った環境も価値観も違う二人が一緒に暮らすのだから、ぶつかり合うのは当たり前です。でも、少しだけ見方を変えたら、相手のことがちょっと理解できて、一緒にいることが楽しいと思えるかもしれません。
『夫婦神話を捨てたら幸せになっちゃいました』(WAVE出版刊)は、心理カウンセラーの心屋仁之助さんが実体験をもとに、長年心から大量の血を流し、もがき、ドロドロの葛藤を経て、驚くほど仲良しになった夫婦の物語を描いています。
心屋さんは、夫婦関係で悩み続け、何年も研究してきた結果、ある衝撃の事実を発見しました。それは、世の中には意識がよく飛ぶ「飛ぶ族」と、意識が飛ばない「飛ばね族」がいるという発見。
「飛ぶ族」というのは、日常生活で頭の中が真っ白になったり、気づいたら意識がどこかに飛んでいってしまったりする人たち。だからよくボーッとしているし、時間どおりに物事を進められず、しょっちゅう遅刻もします。ただし、どんなにミスをしても、なぜか周囲に愛される魅力もあります。心屋さんの奥さんはまさに「飛ぶ族」の人。何か1点に集中する天才タイプだったのです。
一方の「飛ばね族」は、同時に複数のことをこなせる秀才タイプ。そんなに努力しなくても、なんでも器用にこなせます。頑張らなくても意識は飛ばない。社会のルールや常識の中で生きてきて、全体の空気が読める。この「飛ばね族」が心屋さんでした。
心屋さんは、この新しい心理カウンセリング理論「飛ぶ族・飛ばね族」の発見で、奥さんのことが理解できるようになり、自分自身がラクに生きられるようになったといいます。
相手の言動が理解できなかったのは、自分と違う生き物だったから。そう考えたら、なんだか相手のことが愛おしく、かわいらしく見えてきませんか?
本書では、「飛ぶ族・飛ばね族」以外にも、夫婦喧嘩の様子をリアルに描きながら、夫婦が仲良くなった秘訣や、夫婦で楽しく豊かになる方法を伝えています。時には笑ってしまうような会話や呆れてしまうようなエピソードも。
どんな夫婦にも正解はありません。相手の個性も相手との価値観も違いも認めたら、もっと人生が面白くなるはずです。
(新刊JP編集部)
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