「世間の目ばかり気にして、ごめんね」「お姉ちゃんお兄ちゃんばかり叱って、ごめんね」「いつも満点を求めてしまって、ごめんね」などと、つい子どもの可愛い寝顔を見ては、母としての言動を反省してしまうことはありませんか?
『「こんなママでごめんね」から卒業する本』(WAVE出版刊)の著者で、心屋式・子育て専門カウンセラーの福田とも花さんは「ダメなママでもいい! 子育ては自分と向き合い、"本当の自分=お宝"を見つけられる最高のチャンス!」だといいます。
では、どうしたら子育てが今よりもっと楽しく、そして自分を責めずに良好な親子関係を育めるようになるのでしょうか?
子育てに悩むママたちは、主に次の7つのタイプに分かれます。
・他人の目が気になる型
・夫婦で子育てがうまくできない型
・短所こだわり型
・上の子可愛くない型
・思いどおりにしたい型
・感情をコントロールできない型
・子どもを愛せない型
これら7つのタイプの子育てに悩むママたちの共通点は、「自分を否定する心の癖」があること。たとえば、多くのママは、優しくて真面目でできる自分でないと、人から認められないと思い込んでいます。でも、できる自分もいれば、できない自分もいるのが、普通。こうした「心の偏り」が、自分を否定的に捉え、ダメな母親だと思い込んでしまう原因を作っているのです。
自分を否定的に捉える心の癖は、実は子どものころにできた心の古傷が原因です。子どものころ、お母さんにされたり、してもらえなかったりして、イヤだったことはありませんか?
・いつも疲れていて八つ当たりされるのがイヤだった
・弟ばかりを可愛がって、私を大切にしてくれないのが寂しかった
・明るい性格の友だちと比べられるのがイヤだった
・「こうしなさい」と命令ばかりで私を信頼してくれてないのがイヤだった
・お父さんとお母さんがケンカをしているのが怖かった
こんな風に小さいころに負ってしまった心の古傷が残っていると、自分に子どもができたときに、今度は「こんなママでごめんね」と思う心の癖がそのまま出てしまうのです。そして、心の古傷がずっと癒えないままでいると、自分が接する人を替えても、いる場所を替えても、その傷を刺激するような出来事が繰り返し起こってしまいます。
つまり、子育てがうまくいかないのは、性格のせいではありません。心の古傷が癒えてないから、マイナスと思われる感情が沸く自分を責めたり、嫌ったりしてしまうのです。
いかがでしたか?
このように、今まで心の奥に隠れて見えなかった、子どものころの感情が、日々の子育てに大きな影響を及ぼしているのです。
福田さんは「小さいころに抱いていた寂しさ、悲しさなどの感情をきちんと感じてあげることが大切。そんな感情を抱えていた自分に気づいて、感じる自分を許してあげましょう」と指摘します。さらに、閉じ込めていた感情を外に出すこと自体が、自分を認め許してあげることにつながるとも。ママが悪いわけじゃない。特別おかしいわけでも、母性のない人でも、冷たい人でもありません。自分を許せるようになれば、「ダメなママでも大丈夫!」と自分を認められるようになるのです。
『「こんなママでごめんね」から卒業する本』では、自分の心の癖を見つけ、子どもの頃の傷ついた自分を解放し、いつもハッピーなママでいるための子育て法を紹介しています。きっと本書を読み終えるころには、心の古傷が癒えて「こんな自分でごめんね」から「こんな私が最高!」と気持ちがすっきり切り替わっているはずです。
(新刊JP編集部)
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