「本当に5月?」と疑うくらい気温の低い日が続いたかと思うと、これまた「本当に5月?」と感じるくらい夏日になったりと寒暖差が激しい日々が続いています。
気温差でぐったりしている人や気圧の変化で頭痛やむくみ、だるさを感じている人も多いのではないでしょうか。それに加えてさらに、これから一年の中でほとんどの人にとって一番憂うつな季節がやってきてしまいます。
5月6日(火)に沖縄が梅雨入りしたので、本州の梅雨入りもすぐそこ。天気が悪いと体調が悪くなる「低気圧女子」や「低気圧男子」が梅雨を乗り切るためには何が必要なのでしょうか。
『天気が悪いとカラダもココロも絶不調 低気圧女子の処方せん』(セブン&アイ出版)の著者であり、気象予報士で健康気象アドバイザーである小越久美さんに2018年の梅雨の傾向と対策について伺いました。
●梅雨期間中は低気圧が手をつないでやってくる!
「梅雨前線というのは、南の海上の太平洋高気圧に押し上げられて北上し、本州付近に停滞するようになることをいいます。例年なら、6月中は太平洋高気圧の勢力が安定しないために、梅雨前線が南に離れ、梅雨が小休止することも多いですが、今年は太平洋高気圧の勢力がいつもの年よりも強いために、活発な梅雨前線が本州付近に停滞しやすく、沖縄よりも、東日本や西日本で雨が多くなることが予想されます。
また、梅雨の期間中、低気圧は手をつなぐようにして梅雨前線上を進んできます。そのため、ダルさや偏頭痛が続いたり、日照が少ないためにセロトニン不足から、寝不足やウツ症状が悪化したり、という人も多くなるかもしれませんね。」(小越さん)
●「低気圧女子」「低気圧男子」はどんな対策をとれば?
「雨の日は、ただでさえやる気が起きず、ボーっとしがちです。これは副交感神経が強く働くせいなので、意識的に交感神経をあげて、自律神経のバランスを整えることが大切です。
ポイントは「雨の日こそ、動く!」です。動きたくなくてもあえて動く、イヤでも動くことが大切です。具体的には、いつもよりあえて早起きして、一駅分は背筋を伸ばし、大またでサッサと歩くこと。これによって交感神経をあげることができます。
また、一日中雨だと服が濡れて不快な気分になりますよね。梅雨時期はどうしたって服が濡れてしまうものと割り切って、着替えを用意しておくのも手です。着替えがあるという安心感がストレスを軽減させてくれますよ。」(小越さん)
◇
太平洋高気圧が強まるのがいつもより早いということは、梅雨明けもいつもより早くやって来る可能性があります。「低気圧女子の処方せん」で梅雨を乗り切って、元気に夏を迎えましょう!
(新刊JP編集部)
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