会社が嫌だ、仕事に行きたくない、でも働かないと食べていけない。
こんな事情から「自分は会社員をやるほか生きる道がない」と考えている人は多いはずだ。
しかし、実際には生きる道は数多くある。
『1億総バッタ時代~自由になりたかった僕らの独立術~』(サンライズパブリッシング刊)の著者、有本周平さんはAmazonなどを通して商品を売買する「ネットビジネス」で会社員としての年収をはるかに上回る利益をあげ、かねがね嫌気がさしていたという会社員生活に別れを告げた。
近年、会社員の副業として注目を集めているネットビジネスだが、気になるのは、ネットビジネスとはその気になれば誰もが稼げるようになるものなのか、そしてどれくらい稼げるのか、という点だ。今回はこれら点について有本さんにお話を聞いた。
――現実的に考えると、たとえばAmazonを通して商品を売り買いして利益を出すためには、「どんなものが売れるか」を見極める目を養う必要があります。この目は経験を重ねることで誰でも手に入れることができるものなのでしょうか。
有本:続けていけば商品を見る目は誰でも身についていくはずです。
一つポイントを挙げるなら、「自分が売りたい商品」ではなく「売れている商品」を売りなさい、ということですね。
ありがちなのですが、うまくいかない人ほど「自分の好きな商品」を売ろうとしてしまうんです。でも、お金を稼ぐのが目的ならば、すでに売れている商品を安く仕入れて売る方が間違いなく効率がいいですよ。
――目安として、いくらくらいの商品が扱いやすいですか?
有本:あまり安いと利益が薄くなりがちですし、かといって10万以上するものが売れまくるということはなかなかありません。そのバランスを考えると3万円前後の商品が扱いやすいように思います。
僕がネットビジネスを始めた頃、ある人気ブランドのiPhoneケースで定価が80ドルくらいのものが、アメリカで250ドルくらいに値段が高騰していることに気がついて、仕入れて売ったらかなりの利益が出たんです。
その時はただ流行に乗ったというパターンだったのですが、もっとコンスタントに利益を出せる方法も紹介しているので参考にしていただきたいですね。
――また、ネットで商品を売買するというところから、どのようにビジネスを発展させていけばいいのかについても書かれていて印象的でした。
有本:ネットビジネスでどのように収益を求めていけばいいのか、というストーリーを本の中で示してあります。この通りにやれば年収1億円くらいまではいくと思います。
ただ、これは一つのケースでしかありません。商品の売買が好きならそれを極めればいいと思いますし、商品の売買を通じて得たノウハウ自体を商品にする方法もありますし、コンサルタントの道もあります。ネットビジネスでの経験を応用できる場所はたくさんあるということは知っていただきたいですね。
――参考までに、有本さんがこれまで稼いだ最高額をお聞きしてもいいですか?
有本:月収で5000万円くらいですね。売り上げだと2億円くらいいったことがあります。
――夢のある話です。最後になりますが、会社を辞めたいと思いながらもやめられずに働いている方々にメッセージをいただければと思います。
有本:もし今の生活が辛くて、何か嫌なことを我慢しているという感覚があるなら、その状態が自分にとって本当に幸せなのか考えていただきたいんです。
僕も会社員時代、異動や転勤が多いのが嫌でしたし、残業も嫌いでした。その割に収入が少ないのもストレスを感じていました。この状態が何十年も続くと思うと憂鬱でしたし、腹立たしくもありました。
そこから脱出したくてネットビジネスを始めて、こうして自由な生活を送ることができるようになってみて思うのですが、嫌なことをいつまでも我慢している理由はないですよ。
もちろん、ネットビジネスを始めたからといって我慢することがなくなるわけではありません。でも、それは自分で決めた目的のための我慢ですから、成長につながるはずです。
間違いなく言えるのは、せっかく生きているのだったら、自由に楽しく生きた方がいいということ。ネットビジネスに限らず、そんな人生を実現するチャンスがある世の中なので、ぜひ行動を起こして、自分の人生を変えていただきたいですね。
僕の本やセミナーが少しでもその役に立つのであれば、すごく幸せなことだと思います。
(新刊JP編集部)
『1億総バッタ時代~自由になりたかった僕らの独立術~』(サンライズパブリッシング刊)