たとえ虫歯が一本もなくても、定期的に歯科にかかって歯のメンテナンスをした方がいい、というのは多くの人がわかっていること。しかし、それでも私たちは実際に歯が痛くなってからでないと、なかなか歯科に行こうとしません。
そんな中「歯科にかかることで人生が好転する」として、定期的に歯科にかかってデンタルケアをすることが、人生全般に好影響を与える点を指摘するのが『先生、歯がキレイだと人生もうまくいくのですか?』(磯部知巳/著、カナリアコミュニケーションズ/刊)です。
■虫歯がなくても…知らないうちに歯周病が進行することも
本書の著者で歯科医の磯部さんが、定期的に歯科にかかることを勧めているのは、「歯磨きだけでは口の中のトラブルを完全に防ぐことはできない」という、医学的な理由が第一にあります。
歯が痛くなくても、目に見えない奥歯で歯周病が進行することもありますし、かぶせ物をした歯の深部で虫歯が進行してしまうことも。
これらを放置すると、いずれ必ず歯を抜かなければならない時がきます。そして、歯を失うことで物を咀嚼できなくなると、生活にさまざまな支障が出てくるのは周知の通りです。歯を軽視することが生活や人生の充実度を下げる可能性について、私たちはもっと真剣に考えるべきなのかもしれません。
■「めんどくさい」からこそ先延ばしにするな!
では、なぜ歯医者に行く気にならないのかを考えると、やはり「めんどくさい」ということに尽きます。
「定期的に歯科にかかった方がいいのはわかっている。でも忙しいし、時間もお金もかかる」ということでつい先延ばしにしている、という人が大多数でしょう。
でも、この「先延ばし癖」が人生にいい影響を及ぼすことはありません。
仕事で結果を出すのも、夢をかなえるのも、大事なのは計画を立てて着実に実行する行動力です。「先延ばし癖」がついてしまうと、この行動力がどんどん失われてしまいます。
考えたことを着実に行動に移せる人であるために、たとえ「めんどくさい」ことでも、未来の自分のためだと思って先延ばしにせず取り組む姿勢を持っておきたいところです。
■歯をキレイに保てば楽しい時に思い切り笑える
また、歯をきれいに保つことは幸福に直結することも忘れてはいけないポイントです。
歯が汚れていたり、虫歯が見えている状態では、なかなか大きく口を開けて笑うことができないはず。楽しいことがあっても思い切り笑えないのでは、人生を損しているともいえます。
デンタルケアを定期的に行うということは、楽しい時に大きく口を開けて笑えるようになるということです。これはすごく幸せなことですよね。
本書では、デンタルケアを怠ることのリスクだけでなく、定期的に歯科にかかることで得られるメリットと人生に与える影響について、歯科医の目線からつづられています。
歯は自分が思っている以上に幸福や健康にかかわってくる大切なもの。未来の自分のためにも大切にしたいですね。
(新刊JP編集部)
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