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風邪にかかりたくなければ、つり革やドアノブに要注意!

 最近、急に涼しくなってきて、風邪をひきやすくなってきます。東京都消防庁の調べによると、平成23年の「風邪とインフルエンザで救急搬送された件数」は、8月で124件だったのが、10月で150件、12月で208件、1月は749件。これからの季節、風邪は要注意です。

 仕事にも影響しますから、風邪やインフルエンザの対策はしっかりとっておきたいところです。では、どんなことを知っておき、実践すればよいのでしょうか。
 『駆け込みドクター!』(TBS)、『世界一受けたい授業』(日テレ)など数多くのテレビ番組に出演する、日本の医者の中でもメディア出演が非常に多い人気の池谷敏郎先生に、そのあたりを伺ってみました。

■風邪薬は風邪を治す力がない
 この言葉だけを聞くと、「風邪薬は、何のために存在するのか?」となるのですが、風邪薬の目的は、咳(せき)、鼻水、発熱、くしゃみなどによる症状を一時的に和らげることにあります。一方で、「風邪の原因となるウイルス」は300種ほども存在し、各々性質が異なるため、どのウイルスにも効く薬は存在しません。ウイルスの退治は、体の免疫機能に任せるしかなく、十分な休養と栄養補給が必須なのです。

■解熱剤に手を出すと、風邪がひどくなることも…
 発熱とは、体内の白血球がウイルスと闘っている状態です。この熱を無理に下げると、免疫機能が弱まって、風邪の長期化や悪化を引き起こすこともあります。

■インフルエンザは、予防接種で防ぐのが極めて難しい
 風邪と同様に、インフルエンザの原因となるウイルスも、多くの種類が存在します。なので、実際にかかったウイルスにワクチンが効かないことも多いのです。ただし、重症化や死亡率を低下できる場合もあります。

 結局は薬やワクチンに頼りすぎるのは、賢明ではないのです。十分な休息と栄養補給こそ、回復への近道となります。

 ここで1つ、簡単にできる予防法をお伝えします。それは、感染経路から遠ざかること。特に公共物で多くの人が手で触れているものだけでも、注意するといいでしょう。エレベーターのボタン、ドアノブ、電車の吊り革、ドアノブに触れないだけでもだいぶ変わります。でも完全には無理ですから、帰宅時に手洗い、うがいを徹底させるだけでも、効果があります。空気感染を防ぐマスクの着用も、もちろん大切です。

 以上のことは『長生きしたければ知っておきたい 健康常識○と×』(アスコム刊)に詳しく出ています。この本では、風邪やインフルエンザの予防や回復について、他にも「抗生物質はほとんどの風邪に効かない」「漢方薬は飲む時期こそ大事」など、様々なことが書かれています。
 こちらの本はさらに、ダイエット、睡眠という日常的なことから、ガンや高血圧など命に関わる病気まで、絶対に知っておきたい、健康にまつわる貴重な情報が多く書かれています。毎日を健康に過ごすために役立ってくれるはずです。
(新刊JP編集部)

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風邪にかかりたくなければ、つり革やドアノブに要注意!

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