「あの時こうしていればよかった」
「もっとがんばっておけばよかった」
こんな後悔を誰もが持っているはずで、その悔しさを二度と味わいたくないという気持ちもみな同じでしょう。
しかし、それでもほとんどの人は生活や生き方を変えられずに同じことを繰り返し、数年後にまた後悔します。一体どうすれば、後悔のない充実した人生を送れるのでしょうか。
『あなたはまだ本気出してないだけ』(小玉歩/著、朝日新聞出版/刊)は、生きることに「本気」なって、悔いを残さず生きるために何をすべきかがつづられています。
■無意味な恐れは今すぐ消そう
自分のやりたいことを思う存分にやれたら、きっと後で後悔することはないはずです。しかし、私たちの多くがそれをできないのは、心に「恐れ」があるからに他なりません。
この「恐れ」とは、やりたいようにやったことで上司に怒られることへの恐れであったり、やりたいことに本腰を入れて取り組んだ結果、生活が立ち行かなくなることへの恐れだったりします。
もし、あなたは「恐れ」のせいで、行動を縛られていると感じているのなら、その恐れがどんなものなのかを、紙に書き出してみましょう。そして、それら一つ一つについて、現実化するとどんなことが起こる可能性があるかを考えてみましょう。大したことは起こらないことがわかるはずです。
「恐れ」などよく考えてみると取るに足らないもの。そんなものに惑わされず、やりたいことにどんどんチャレンジする人生に、後悔が入り込む余地はありません。
■シラケる人を周りに置かない
「○○をやりたい」と言うと、決まって「やめときなよ、そんなの絶対無理だよ」と、相手の決意や意欲をくじくようなことばかり言う人。また、意欲に燃える人を見ると「意識高い系」と揶揄する人。
こういう「シラケる人」は、自分の近くに置かない方が得策です。
彼らは彼らで群れていればいいだけのこと。やりたいこと、好きなことをやって後悔のない生き方を目指すなら、同じようにやりたいことに情熱を注ぐ人とだけ付き合う方が得策です。人間関係を切ることが恐いあまりに付き合いたくない人と付き合っても、ためになることは何もありません。
■目標なんて達成できないと思おう
あなたのやりたいことが何であれ、目標を設定してそれを実現するよう努力すると、毎日は充実します。
ただ、目標設定というのは案外難しく、高すぎても低すぎてもモチベーションが奪われてしまうもの。この目標設定について、小玉さんは、達成するためにやるべきこと全てを100%こなしてようやく辿りつくくらいのところに目標を置くことを勧めています。
もちろん、全てを完璧にこなすことは難しいでしょう。ただ、自分の力をフルに使ってようやく届くか届かないかという、普通にやっていては達成できないところに向かって努力すると、たとえ目標まで辿りつかなくてもかなりの成果が出るはず。これこそが、目標設定の極意なのです。
惰性で過ごしている生活をやめて、何かに本気で打ち込めば、人生は変わります。今楽をして後で後悔するか、今少し苦しい思いをして生き方を変え、充実した人生を送るか。後者を選ぶのであれば、本書で明かされている「後悔しない人生を送るためにやるべきこと」の数々は、必ず役に立ってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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