自分の出身地や、単純に好きな自治体に寄付金を贈る「ふるさと納税」は、その節税効果もあり、年々認知が高まっています。
そして、なんといっても魅力なのは、寄付の見返りとしてもらえる、各自治体の特産品。すでに「ふるさと納税」を始めている人の中には、特産品の内容で寄付する自治体を決めている人も多いのだとか。
そこで今回は、この特産品で食料の多くをまかなっているという「ふるさと納税の達人」金森重樹さんの著書『完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活』(扶桑社/刊)から、各自治体が用意した豪華な特産品の数々を紹介します。
■1万円あたり20キロ!何口でもお米がもらえる阿南町
ほとんどの自治体で、ふるさと納税の額によって、特産品の内容が変わります。もし少額しか寄付できないなら、長野県の阿南町に寄付するのがおすすめです。
阿南町の特産品は「米」。1万円の寄付につき、お米が20キロももらえます。
同じく米を特産品にしている自治体には、岡山県津山市(1万円で15キロ)、茨城県幸手市(1万円で13.5キロ)などがありますが、阿南町のボリュームは出色です。
■ブランド牛が続々 肉を特産品にする自治体
肉を特産品にしている自治体もたくさんありますが、どこに寄付するかは「肉の質を取るか量をとるか」によって変わってくるはず。
量を取るのであれば、茨城県石岡市がダントツ。1万円の寄付で「弓豚焼肉用詰め合わせ2キロ」または「弓豚しゃぶしゃぶ・焼肉用詰め合わせ2キロ」と、石岡発のブランド豚、弓豚がたっぷりもらえます。
そして質を取るなら、山形県白鷹町(米沢牛2~3人分)、北海道上士幌町(十勝ナイタイ牛しゃぶしゃぶ、焼肉用など)がおすすめ。この他にも全国各自治体で地元のブランド牛が特産品となっているので要チェックです。
■百花繚乱の地酒たち
特産品の王様といえば、何といっても「地酒」です。もちろん地酒、地ビールを特産品にしているところもたくさんあります。
日本酒であれば、1万円寄付すると「特別純米 筑波」(1.8L)を2本ももらえる、茨城県石岡市がリード。前述の肉しかり、石岡市の特産品はとにかく量が多いのが特徴です。
また、ビールは百花繚乱です。埼玉県羽生市の「こぶし花ビール」(330ml×6本)、新潟県阿賀野市の「スワンレイクビール金賞セット」(330ml×6本)、兵庫県淡路市の「あわぢビール」(330ml×6本)などさまざまなので、気になる銘柄で選んでみるのもいいでしょう。
控除対象であり、確定申告をすれば還付を受けられるため、実質負担少なく全国の特産品がもらえるとあって、2011年から2012年の間に寄付の額が10倍に増えたというふるさと納税。
本書には、年収や家族構成ごとに、「いくらまでならリスクなく寄付できるか」といった寄付に際しての注意点や手順が詳しく解説されていますので、興味はあるけどなかなか手を出せずにいる人は、入門書として活用してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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