昨年は、伊勢神宮で20年ぶりに「神宮式年遷宮」が、出雲大社で60年ぶりに「平成の大遷宮」が行われ、参拝者は大幅に増加。“ご利益のあるパワースポット”として女性からの神社人気も大いに高まっています。
ではなぜ近年、神社がパワースポットとして人気が高まっているのでしょうか。みなさんも神社を参拝したときに、なんだかすがすがしく晴れやかな気持ちになることがあると思いますが、それは神社に鎮座している神様の存在を感じることで、自分の苦しみや悩み、悲しみなどの感情がすっと消えていくように感じるからでしょう。
そんな神社参拝のすがすがしさをいつでもどこでも味わえる……それが『書き込み式 祝詞練習帳』(小野善一郎/解説、高木雛/書、扶桑社/刊)です。
「祝詞(のりと)」とは、神道において、神様に仕える神職が神徳を称えて神様にお祭りの意義や目的を奏上する文章を指します。そして「祝詞」のなかでもよく読まれているのが本書で解説している「大祓詞(おおはらえことば)」で、神社では毎朝奏上されており、年間を通じて最も読みあげられている「祝詞」といえます。
神道では、私たちは神様の子孫であり、そのこころは本来キラキラと輝くすがすがしいものであると考えます。しかし日々の生活のなかでそのこころは自我が生み出す悩みや苦しみに覆われてしまいがちですが、「大祓詞」はそんな悩みや苦しみを祓い、本来の自分のこころを取り戻すために私たちの先祖が1300年以上受け継いできた「祝詞」なのです。
つまり「大祓詞」を知れば、いつでもどこでも自分のこころのなかにパワースポットをつくりだすことができるのです。
本書は「大祓詞」を、書家の先生の見本字を参考にしながらボールペン字と筆(筆ペン)字という2種類の書き込み式で覚えることができる一冊。30の節に分けて、一ヶ月(30日)通して少しずつ練習していけるようになっているので、時間がない人でも少しずつ「大祓詞」を読み、書き、理解し、さらに文字を上達させることができるのです。
“持ち運び可能なパワースポット”のような本書は、すがすがしい気持ちになれてさらに達筆にもなれる、まさに一石二鳥な一冊。
きれいな字と先祖から受け継がれてきた文章で、心のモヤモヤを取り払ってみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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