このところ、「母子家庭の経済状況」や「高学歴女性の低収入」など、「女性と貧困」にまつわる問題がよく話題にのぼります。NHKの「クローズアップ現代」が特集した「ガールズプア」も大きな反響を呼びました。
予期せぬ病気やリストラ、あるいは離婚など、さまざまな理由で人は貧困に陥ります。特に、女性は男性より長生きで平均賃金も低いため、年金支給額が低くなりがち。つまり、資産や安定した収入は、男性よりむしろ女性にとって必要なものなのです。
この観点から、女性が経済的に自立するための方法を教えてくれるのが、『貧困OLから資産6億をつかんだ「金持ち母さん」の方法』(星野陽子/著、祥伝社/刊)。
一体どんな「方法」が書かれているのでしょうか。
■自分が生きるお金は自分で稼ぐ
経済的な自立を目指すからには、「夫の収入に依存」も「いざとなったら親が頼り」もダメ。自分が生きるためのお金は自分で稼ぐというのが大前提です。
会社員として働くことはもちろん、フリーランスで稼ぐ道を模索するのも、起業するのだってアリ。大事なのは、やり方に拘らずとにかく「稼ぐ力」を磨くことです。
■好きなことを仕事にする
働くなら自分の興味のあることや好きなことを仕事にしたほうが、モチベーションも上がり、長続きするはずです。いきなり手近な求人に飛びつくのではなく、「3年間」などと期限を決めて、まずは自分の好きなこと、やりたいことでお金を稼げるようチャレンジしてみましょう。
■収入源は複数持つ
収入源が勤めている会社の給料だけだと、万が一倒産した時にお金が一切入ってこなくなってしまいます。常に収入源を複数キープしておくことは経済的自立に欠かせません。
仕事の掛け持ちやブログのアフィリエイト報酬など、それぞれは少額でも数か所から定期的にお金が入るようにしておくと、いざという時に安心です。
■「稼ぐための節約」をする
もちろん、稼ぐだけでなく貯蓄も大事。しかし、むやみやたらと出費を切りつめるのは、実はあまりいい方法ではありません。ストレスになりますし、たとえば交際費を削りすぎて人間関係に悪影響が出るといったことも考えられます。
だからこそ、節約は自分に合った方法でストレスなく続けられるように、というのが基本線なのですが、「稼ぐために節約する」という考え方は忘れないようにしましょう。
これは「出費を節約して、あまったお金を貯金する」のではなく「収入を得たらまず貯金をして、残りで生活する」ということ。こうすることで、節約一辺倒でなく収入を増やす方向にも意識が行くようになります。
■お金に増えてもらう
手元にまとまったお金があるなら、それを運用して資産を増やすという選択肢もあります。代表的なのが株式投資ですが、「リスクが高すぎる」「株は怖い」といった先入観から手を出せずにいる人もいるでしょう。
しかし、実際には女性でも取り組みやすい、比較的リスクの低い投資もありますし、何より株式投資はお金を扱うにあたってとてもいい勉強になります。
そしてもうひとつ、不動産投資。庶民にとっては縁遠い印象でも、本書には「ゼロから不動産投資を始めて成功した女性たち」の実例が紹介されていますので、「お金に増えてもらう」仕組みを知るには格好のサンプルになるはずです。
自らを「四畳半貧乏OLだった」と振り返る著者の星野さん。もともと貯蓄や資産形成には疎かったのですが、ユダヤ人男性との結婚・離婚を機にお金に対する考え方がガラリと変わったと言います。不動産事業で成功した夫の父から多くを学び、離婚後はシングルマザーとしてハードワークが続きました。
本書には、その後の勉強によって今では6億円もの資産を持つまでになった著者の考え方やノウハウが詰まっており、経済的な将来設計に悩む女性の強い味方となってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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