昨年から始まり、今回で2回目となる「文房具屋さん大賞」は、世の中で最も価値のある文房具を選定する賞だ。
審査員となるのは文房具のプロフェッショナルである「文房具屋さん」たち。デザイン、機能、コストパフォーマンス、文房具界への貢献度、審査員の嗜好にポイントをつけて集計し、選出する。
昨年はパイロットのボールペン「フリクションボールスリム」が大賞を受賞したが、今年はどのような結果になったのだろうか。ムック『文房具屋さん大賞2014』(扶桑社/刊)で大々的に発表されているので、見てみよう。
●大賞
2014年の大賞に輝いたのはコクヨS&Tの「ハリナックス」だ。
「ホッチキス」から「ステープラ」へ。「とじる」の概念を変えたステープラの新型である「ハリナックス」が、昨年度の大賞となった「フリクション」シリーズの新作を抑えての大賞受賞となった。
●新人賞
続いて、新人賞を受賞した文房具は、パイロットの「フリクションいろえんぴつ12色セット」。
「消えるボールペン」として瞬く間に定番化した「フリクション」シリーズの新ラインナップが新人賞だ。これまで困難とされていた、こすると透明色になるフリクションインキの固形化に成功した。大賞の座こそ譲ったが、「フリクション」シリーズは更なる進化を続け、今も人気を博している。
●部門賞
他にも「書く部門」「切る・測る部門」「留める部門」「つける部門」など、部門ごとに、ノミネートアイテムの中からそれぞれ部門賞が決定。ここではその中から気になる文房具をいくつか紹介していこう。
・書く部門賞 ボールペン賞受賞「ジェットストリーム4&1」(三菱鉛筆)
従来品に比べて筆記抵抗を3~4割削減したジェットストリームインク。その滑らかな書き味は、今やボールペンの定番と言えるだろう。ジェットストリーム4&1は、ジェットストリームのボールペン4色に加え、シャープペンも搭載。多様なシチュエーションに対応する。
スタイリッシュな外観は、ビジネスマンに向けて開発されたという。機能性に加え、見た目にもこだわっているボールペンだ。
・切る・測る部門 ハサミ賞受賞「エアロフィット サクサ」(コクヨS&T)
刃先にかけて、刃の角度を徐々に広げた「ハイブリットアーチ刃」が、理想的な切れ味を実現している。新開発のエアークッションハンドルは、内部にも空洞を設けた柔軟な樹脂層が指にかかる力を分散。段ボールなどの厚い紙も軽々切ることができる優れモノだ。
・つける部門 のり賞受賞「消えいろPiT」(トンボ鉛筆)
のり自体に青い色がついているので、塗ったところがひと目でわかり、乾けば色は消える。接着力は強力で、一般紙から厚紙まで幅広く利用できるため、愛用者も多いのではないだろうか。
文房具はメーカーの努力によって日々進化し、洗練されている。今回受賞した文房具の中に、使ってみたいと思うものがきっとあるはず。文房具は毎日使う日用品。お気に入りの文房具を使うことは、仕事や勉強の効率化や楽しみにもつながるだろう。
なお、「文房具屋さん大賞2014」の大賞、新人賞、各部門賞についてのより 詳しい情報は、こちらの「文房具屋さん大賞」公式サイト(
http://www.fusosha.co.jp/special/bunbougu )でも確認できる。
(新刊JP編集部)
■「文房具屋さん大賞」公式サイト
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