昔はどの家にもあった、分厚いアルバム。今でも帰省した時などに、アルバムを開いて子ども時代の写真を見返すという人は多いと思いますが、このアルバムが今どんどんなくなろうとしています。
その理由は、もちろんデジカメやスマホなど、デジタル機器の普及です。画像をデータとして残すという文化が広がったことで、写真を現像、あるいはプリントアウトして「モノとして残す」機会が減りつつあるのです。
『スマホで撮った写真を素敵な思い出に変える5つの魔法―携帯から楽しさがあふれだす!』(カメラのキタムラ/監修、ダイヤモンド・ビジネス企画/編集、ダイヤモンド社/刊)は、この「写真をモノとして残す」ことの素晴らしさを改めて教えてくれます。
パソコンのフォルダに入っているうちは単なるデータでも、形にして残すことで思い入れは強くなるのです。
■自由にデザイン、イマドキのアルバム事情
デジタル全盛の今も、「アルバムをつくる派」のママは健在です。
例えば、写真に写っている我が子を切り抜いてアルバムに貼り、その周りをシールやマスキングテープで飾ったり、スマホの画像加工アプリを活用してファンタジックに仕上げてからプリントアウトしてアルバムを作ったり、思い思いに写真をデコレーションして、子どもと家族の「今」が反映されたアルバム作りを楽しんでいます。
また、写真の脇にちょっとしたメッセージを添えるのもアルバムならではの良さ。これもシールやカラーペンを活用して、パパとママの手書き文字で残すことで思い出が何倍にも膨らみます。
■より自由に、キレイに、フォトブックの魅力
アルバムよりもさらにキレイに写真を残したいのであれば、フォトブックがおすすめです。フォトブックとは、言ってみれば「自分で作るオリジナルの写真集」。写真をプリントしてそのまま綴じるのではなく、本屋さんで売られている写真集のように、一冊の本として仕上がります。
出来上がりの自由さもさることながら、フォトブックの一番の魅力はなんといってもサイズや形を自由に決められることです。携帯ストラップに使えるような小さいものから、文庫本サイズ、A4サイズまで様々な大きさ、デザインのものを作ることができます。
アルバムと違い、「一点物」ではないので、何部か作って家族や友人で共有できるのもいいですね。
■ポストカードにして、記憶に残る年賀状に
アルバムやフォトブックのように保存目的ではありませんが、撮った写真をポストカードにするというのも、写真をモノとして残す一つの方法です。
毎年送る年賀状でも、文字だけのものより、自分の近況がわかる写真が入っていた方が、特に長く会っていない友達や親戚には喜ばれるはず。
大切な思い出を共有した友達や親戚に親しみの気持ちを伝えるために、写真入りポストカードは一役買ってくれるはずです。
写真はデータで保存するのが主流となっていますが、これには破損や紛失のリスクがつきまといます。
家族の思い出や自分の歴史をバックアップする意味でも、データとは別にモノとしても写真を保存しておくといいかもしれませんね。
(新刊JP編集部)
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