何回も注意しているのに同じ間違いを繰り返す人や、こちらの話を遮って自分の話ばかりする人など、「話を聴けない人」と会話するとイライラしますよね。
『「聴いてるつもり」症候群』(榎本博明/著、集英社/刊)によると、人の話を聴いている「つもり」でも実は頭に入っていないという“「聴いてるつもり」症候群”の人が増えています。これにかかっている人は、こんな症状からわかるそうです。
■何度注意しても同じミスを繰り返す
何回も注意して、本人もきちんと聞いているように見えるのになぜか同じミスを何度も繰り返す人は“「聴いてるつもり」症候群”かもしれません。
こういう人は、本人は話を聞いているつもりでも、相手の言葉を音としてしか捉えず、肝心の内容を心に取り込む姿勢が欠けています。
相手に何か言われると、反射的に「はい、わかりました」と言ってしまう人もこのタイプだといえます。
■忠告を最後まで聴かずに口を挟む
こちらの話を最後まで聴かずに「それわかる!」「そうなんだよな」などと言って、自分の経験談や自分の意見を話し始めてしまう人も困ったものですよね。
やっかいなのは「それわかる!」と共感したようなことを言っても、相手からしたらどこかズレていることが多いこと。これでは相手も言いたかったことが言えずに、会話が上滑りして、一見噛み合っているように見えても実はまったく意志疎通ができていないという事態になってしまいます。
■自分にとって嫌な話には心を閉ざす
自分にとって耳の痛い話だったり、都合の悪い話を聞かされると、すぐ感情的になって心を閉ざしてしまうというのも“「聴いてるつもり」症候群”の症状です。
あからさまに反抗的になったり、文句を言うわけではなくても、露骨にムッとした表情になるなど態度に出てしまうため、相手に心を閉ざしていることが伝わってしまいます。
■聴く時の姿勢が悪い
本人は真剣に話を聴いていても、その時の姿勢が悪いと相手に不快感を持たれてしまいます。相手に体が正対していなかったり、うつむき加減だったり、そっぽを向いていたりすると、たとえ話が全て頭に入っていたとしても、聞き手としては失格です。
今回取り上げたのはすべて“「聴いてるつもり」症候群”の症状。
本書には、“「聴いてるつもり」症候群”への対処法やチェックリスト、聴く力の高め方が詳しく解説されていますので、周りに疑わしい人がいるという人、自分にも心当たりがあるという人は、コミュニケーションでトラブルを抱える前に対策を立てておいたほうがいいかもしれません。
(新刊JP編集部)
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