年明けに今年の目標を立てて、「ダイエットでマイナス5kg!」「今年こそ資格合格」と決心するものの、「正月太りで2kg増えたまま」「仕事が落ち着いたら、勉強始める」という状態の人もいるのではないでしょうか?
「だって、にんげんだもの」という言葉が、口をついて出てきそうになりますが、ここに大きなヒントが隠れています。良い習慣を身につけよう、悪い習慣をなくそうというときは、人間だからこそ、脳の性質を有効活用するのが良いそうです。
ダイエットにしても受験勉強にしても、大事なのは「継続」つまり「習慣化」。目標に取り組むことを、習慣化して生活の中に組み込むことが大切です。
根性や意志力頼みでもなく、もっとスマートな方法はないでしょうか?『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』(岩崎一郎/著、クロスメディア・パブリッシング/刊)では私たちの行動を司る「脳」の性質から、継続力のつけ方が解説されています。たとえば、こんな方法を試してみてはいかがでしょうか。
■「継続力」のカギはドーパミン
私たちが“快”の感情を持ったり、何かに意欲を持ったりする時に脳内で分泌されるドーパミンという物質があります。逆にいえば、目標に向かっているときにドーパミンが分泌されれば私たちは“快”の状態になるため、その行為は継続されやすいのです。
つまり、物事を継続させ、習慣づけるにはこのドーパミンをいかに分泌させるかがカギになるわけですが、それには人からほめられる、ごほうびをもらうなど“快”になる状況を作るだけではなく、ドーパミンの生成量自体を増やすというのも一つの考え方。
ドーパミンは、アミノ酸のチロシンから生成されるため、チロシンが含まれている食べ物を摂るとドーパミンの生成に役立つとされています。具体的にはチーズや納豆、カツオブシなどに含まれているため、ダイエットや受験勉強など目標に向かって頑張る人向けの食材と言えます。
■「9時になったら勉強しよう」は効果ナシ?
また、習慣として何かが根づくためには、その行動を起こす「きっかけ」を決めておくこともポイントです。
「朝起きて歯を磨いたら勉強する」というように、行動の流れをルーティーンとして固定してしまうと、歯を磨くのが「きっかけ」となって、次の勉強へと自然に向かうことができるようになります。
注意すべきは「9時になったら勉強する」のように、時間をきっかけにしないことと、「勉強が終わったらお菓子を食べる」など、きっかけを後ろに置かないようにすること。これらは共に、あまり効果的ではないようです。
継続力があるかどうかは、意思の強さなどではなく、継続させる合理的な方法を知っているかどうか。本の中にはその方法がまだまだ取り上げられていますので、三日坊主で終わりがちな人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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