あなたは自分を「運がいい人」だと思いますか?それとも「運が悪い人」だと思いますか?
自分を「幸運」だと思うか「不運」だと思うかは人それぞれでしょうが、自分にいい運が向いてくることを願わない人はいないでしょう。
実態がはっきりしないため、それを手に入れる方法もわからないのが「運」というもの。しかし、『運』(斎藤一人、柴村恵美子/著、サンマーク出版)によると、少なくとも「運のいい人」と「運の悪い人」には、行動や考え方の違いがあるようです。
■「行動」しないと運は来ない
本書のなかで斎藤さんは、「運というのは、行動しない限りどうにもならない」といい、そのことを知ることが運のいい人の条件でもあるとしています。
当然のことですが、いくら運がよくてもお金や物が歩いてやってくるわけではありません。それらは自分から何か行動を起こさない限り手に入ることはないのです。
そして、運は人の行動までは助けてくれません。
まずは自分のやるべきことに向けて行動を起こすこと。運はその後についてくるということは最初に心得ておきましょう。
■「運をください」という人に運は与えられない
困難な状況にあるほど、私たちは「運をください」と神様にお願いしたくなりますが、斎藤さんに言わせると、これは「私は運がないんです」と言っているのと同じことで、その人にはますます運のないことが起こるといいます。
運がいい人というのは、「私は運がいいんです」と言いながら努力するような人です。
一生懸命努力して成果を残しても、謙虚に「運がよかったんです」と言える人ほど運は集まりやすいのだといえます。
■人の「運がよかった」を真に受けない
前項の通り、運がいい人ほど懸命に努力を重ね、その成果を謙遜して「運がよかった」と言っているわけですから、これを真に受けていては陰にある多大な努力を見逃してしまいます。
もし何かで成功を収めた人が「運がよかっただけですよ」と語っているのを聞いたら、そこに至るまでに費やした時間や努力に思いを馳せてみましょう。そして、自分も負けないくらい努力を重ねれば、運は後から必ずついてくるはずです。
本書には、よく使われるもののその正体が明らかではない「運」という概念が、実際に実業家として成功をおさめている二人の実業家の言葉で語られています。
幸運を呼び寄せたいならまずは運に頼るのをやめてみる。
逆説的ですが、幸運への道はそこから始まるのかもしれませんね。
(新刊JP編集部)
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