世の中にはお金持ちもいれば貧乏な人もいます。どれだけお金を稼げるかはその人の資質にもよりますが、「稼げる人」と「稼げない人」を分けるのは、本当に資質や才能だけなのでしょうか。
『お金を稼ぐ人が30代で「やったこと」「やめたこと」:いますぐ“徹底改善”!』(田口智隆/著、三笠書房/刊)によると、両者を分けるのはそれだけではなく、考え方や習慣も大きく影響するようです。
では「稼げる人」とそうでない人の考え方・習慣はどう違うのでしょうか。
■「お金は汗水たらして稼ぐもの」は本当か?
「お金は汗水たらして稼ぐもの」
「大金を手にしたらロクなことがない」
こんなことを親や先生から言われたことはありませんか?
こういった教えは、日本人に浸透している「お金の話をするのははしたないこと」という価値観に根ざしています。
しかし、この価値観は、日本がまだ高度経済成長期だった頃に、労働者たちが給料のことで文句を言わないよう国や経営者たちが教育したもので、企業の力が弱くなっている現在では通用しません。そもそもお金の話を避けていては、投資や運用などお金についての知識を得ることはできないはず。
お金を稼ぐことはうしろめたいことではありません。このような偏見を捨てないと、お金を稼げる人になることはできないのです。
■成功者・お金持ちを「特別な人」だと思わない
お金を稼げない人ほど、「稼ぐ人は特別な人間」だと思いがちです。しかし、決してそんなことはありません。本書の著者である田口さんいわく、その差は「行動したかどうか」。
もちろん、そんなに簡単にお金持ちになれるはずはないのですが、それがわかるのも「行動した人」だからこそ。行動しないうちから自分には無理だと思い込んでいる人が、望むものを手に入れられることは決してないのです。
■“メンター”を持つことのデメリット
人は成功している人に憧れ「この人みたいになりたい」と思うものです。
その際、多くの人はその人のマネから入ります。憧れの人(=メンター)の考え方や行動を模倣すれば自分も成功できると思って努力するのですが、模倣するだけで自分なりの創意工夫を怠ってしまっては逆効果です。
人にはそれぞれ個性があることを忘れてはいけません。模倣は悪いことではありませんが、ある一定のレベルに達したら自分独自の方法を作っていかないことには、ただの人マネで終わってしまい、お金を稼げる人にはなれないでしょう。
本書は、お金を稼げる人になるための考え方や習慣、行動がテーマ別に解説されています。主に30代の方向けに書かれていますが、お金を稼ぎたいという思いはどんな世代にも共通しているはず。
誰お金持ちの人は今の状態を続けられるように、お金がない人はこれからたくさん稼げるように、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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