本を知る。本で知る。

電子書籍Style 第23回 最後の黒船! アップルのiBookstoreがついにスタート

 インプレスコミュニケーションズで電子出版のプロデューサーをしている佐藤です。今回は先日スタートしたアップル社の電子書籍ストア「iBookstore」についてみていきます。

3月6日よりアップル社の電子書籍ストア「iBookstore」がスタートしました。深夜の突然のオープンに、主要ニュースメディア・ブログメディアはそこそこ盛り上がりました。楽天koboイーブックストア、Google Playストア、Amazon Kindleストアと黒船勢と呼ばれたストアがひととおりオープンしたことになります。

新規の電子書籍ストアがオープンすると品揃えの豊富さ(あるいは少なさ)が話題になります。iBookstoreで現在販売されているタイトル(特に日本語のもの)がどのくらいの点数があるのか、表示されないのでわかりません。オープンしたiBookstoreのラインアップを見ていると、一部のタイトルは他の電子書籍ストアでは販売されていないものもあるようですが、他の電子書店で売れ行きがよいもの、人気作家の作品などはほぼ網羅されているように見えます。

ラインアップでは他の電子書籍ストアと比較して特別な違いはないようで、黒船勢最後発としては大きな派手さは感じられません。しかしiBookstoreには他の電子書籍ストアにはないメリットがあります。それは「iTunes」です。

多くの電子書籍ストアでは、自社オリジナルのE-ink端末、タブレット、iOSアプリ、Androidアプリといったビューア環境を用意しています。WindowsやMac OS Xで読めるビューアを出しているストアもあります。しかし電子書籍の閲覧環境としてよく利用されているのは、iPadだといわれています。iOSの場合、AppStoreの規約上、アプリ内課金を使わなければ端末上で購入ができません。このため多くの電子書籍ストアのiOSアプリでは、ストアとしての販売機能をもたず、PC等で購入したコンテンツをダウンロードして閲覧する「ビューア」機能のみ提供されており、直接アプリ内で購入できるストアと比較して、利便性が低下してしまいます。

iBookstoreの場合はiTunesで音楽や映画、アプリを買うのと同様に決済、購入が行えるので、有料書籍の購入のハードルはぐっと低くなります。また多くのiPhone、iPadユーザーはすでにクレジットカードを登録していたり、プリペイドカード(iTunesカード)を利用していたりしているので、電子書籍購入のひとつのハードルである、新たなID登録→クレジットカード登録などの作業が必要ない場合が多いと言えます。

このように、圧倒的な端末の普及度と購入のしやすさという大きな「武器」をもって登場した最後発のiBookstore。今後どのようにユーザーがストアを選んでいくかに注目されます。

電子書籍style[impress QuickBooks]の一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?