インプレスコミュニケーションズで電子出版のプロデューサーをしている佐藤です。今回はAmazon Kindleストアで行われているサービス「Kindleダイレクト・パブリッシング」についてご紹介します。
「Kindleダイレクト・パブリッシング(
https://kdp.amazon.co.jp/)」(KDP)は、Amazon Kindleストアが行っている自費出版サービスです。無料で出版できるだけでなく、世界中で販売され、すでに日本のKindleストアでも多くのタイトルがKDPタイトルで販売されています。KDPでは、自分が用意したテキストデータや画像データをアップロードすると、出版社が販売する電子書籍と同様に陳列され、一般のお客様が購入できるようになっています。自分で書きためた小説や旅行記、資料、ブログ記事などをまとめて出版されている方が多いようです。多くのKDPタイトルは数百円で販売されていますが、中にはヒット商品になっているものもあります。
KDPタイトルは、陳列上は出版社が販売している電子書籍と同様にストア内で表示されますが、表示のデザイン、タイトルの付け方、あるいはボリュームなどで、商用の電子書籍と区別できてしまうクオリティのものも少なくありません。一方で商用の電子書籍と見紛う非常に高いクオリティの電子書籍もあり、中には特定のテーマに特化して非常に深く書かれているようなものもあり、読み応えを感じるものもあります。編集者や出版コーディネーターといったプロの手によってきちんと企画、編集され、つくられた商品という点では、商用電子書籍とは区別されるものだと思われますが、それらの作業を自分で行い、高品質なコンテンツを制作することができれば、商用の電子書籍に匹敵することも可能という点で、世の中の人に広くチャンスが与えられていると考えることもできます。
電子書籍の自費出版サービスはWebサービスとして提供している企業が多い一方、きちんと読者が集まる場所で販売できて、読者の手元に届くサービスまで提供できているところはさほど多くはありません。KDPは多くの読者がいる書店で販売できるという点で、大きなアドバンテージになっていくものと思われます。