マイナス思考、優柔不断、怠け癖、時間にルーズ、人見知り・・・直したい性格は誰にでもあるだろう。
「変わりたい」と思ってはいても、その意志だけではなかなか変われないもの。本当に自分を変えたいなら、もっと踏み込んだ方法を取る必要がある。
『科学的に自分を変える39の方法』(堀田秀吾著、クロスメディア・パブリッシング刊)では、世界中の研究者たちによる心理学・脳科学・言語学などの実験や観察で実証された科学的な方法で自分を変える39のアクションを紹介する。
たとえば、なかなか決められない優柔不断な性格を直すにはどうしたらいいのか。
優柔不断な人がいる一方、なんでもサッサと決めてしまう人もいる。決断力のある人というのは自分の決断に自信を持っている人のことだ。逆に言えば、決断力のない人は「自分に自信がない人」といえる。
それならば、自信のある人のマネをしてみたらどうだろう。
では、誰のマネをするか。
南デンマーク大学のアナリティスらの研究では、14000人のデータから「好みの似た人の選択するものをマネする場合」と「多くの人が選択するものをマネる場合」では、好みの人の選択をマネするほうがパフォーマンスがよいということを明らかにしている。なので、職場の上司や同僚、親しい友人など、信頼できる人、好みの似た人を設定してマネをしてみるといい。もちろん、自信を持って物事に取り組んでいるように見える人の方がいい。
そうして選んだ対象が、どんな時にどんな行動をとり、どんな選択をするかを見ていくと、彼らの自信がどこから来ているかが次第に掴めてくるはず。そうなれば、マネをすることができる。マネすることを通して決断でのプロセスを身につけ、いつか自身でなんでも決断できるようにすればいいのだ。
もうひとつ、人見知りを直すにはどうしたらいいか。人見知りの人は、往々にして相手の目を見ることが苦手だ。
テキサス州にあるコミュニケーション分析を専門とする企業のクォンティファイ・インプレッションズによると、人は会話をしているとき、相手の目を見ている時間帯は30~60%程度だが、アイコンタクトの時間が60~70%になると、より深い心理的つながりを感じ始めるという調査結果が出ている。
なので、まずはアイコンタクトを増やすことから始めるといい。また、脳は体の動きに騙される特徴があるので、アイコンタクトをしたら会話する、ということを自分の中でルールづけしてみること。すると、目を見たら会話に参加することが臆することなくできるようになるかもしれない。
短所も含めてありのままの自分。もしかしたら変える必要などないのかもしれないが、もし自分の性格や性質のせいで苦しい思いをしたり、嫌な経験をしているのなら、思い切って本書の方法を試してみるのはアリだ。
チャレンジしてもしダメでも、その勇気はきっと後の糧になるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
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