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「何を言われても平常心」な自分を作るためのポイント3つ

  • 書名 『何を言われても「平気な人」になれる禅思考』
  • 監修・編集・著者名枡野俊明
  • 出版社名扶桑社

「ストレス社会」と言われるように、現代の私たちの生活はストレスとの共存といえるかもしれません。

職場での人間関係や家族との関係、インターネットで見かけるネガティブなニュース。そして自由に発信ができるはずのブログやSNSも、ちょっとしたことで炎上して、罵詈雑言が自分に飛んでくるリスクがある......。こんな中で、ストレスを感じることなく生活することは、誰にとっても難しいこと。

ただ、ストレスゼロとはいかなくても、ストレスに振り回されたり、ストレスで心身を害したりしない自分に変わることは可能です。

■ストレスに振り回されないために「平気な人」になる

『何を言われても「平気な人」になれる禅思考』(枡野俊明著、扶桑社刊)は、他人からの攻撃や予期せぬ事態、思い通りにならない物事など、ストレスの元となるものに対して強くなるための考え方を教えてくれます。

ポイントになるのが「平気」という言葉。何を言われても「平気」、どんなことが起きても「平気」、うまくいかなくても「平気」。こんな風にいつも平気でいられる人は、ストレスに悩まされることはないものです。では、どうすれば「平気」でいられるのでしょうか。

禅僧である著者の枡野俊明氏によると、土台となるのは「人に嫌われたくない」という思いを手放すこと。周囲の目が気になる人や、人に言われたことを引きずる人、思っていたことがなかなか言えない人は特にこの傾向が強いといいます。

■「平気な人」は背伸びをしない

人は誰でも周囲の人に認められたいもの。仕事であれば、職場の人から「あの人はすごい」と思われたいものです。だから、ついつい自分を大きく見せたり、背伸びをしてしまいます。

でも、本当の自分の実力を一番知っているのは自分自身のはずです。だから自分を大きく見積もって実力以上に見せようとしても、苦しくなってしまうだけ。自分を偽っているやましさを抱えた状態では「何を言われても平気」とはいかないのです。

■「平気な人」は無頓着

枡野さんは「平気でいる」ことのキーワードとして「無頓着」を挙げています。

無頓着とは、簡単にいえば物事に執着しないこと。混同しがちですが、無関心とは違います。無関心はそれに対してまったく心を動かされないこと、何も思わないことですが、無頓着はそのことについて何が起きても気にしないということ。何が起きているかは受け止めているわけです。

何事にも無頓着であるために、枡野さんは「非思量」という禅の言葉を紹介しています。余計なことを必要以上に考えると執着に捕まるもの。起きていることをありのまま受けとめたら、あとは考えず思量せず。これが「無頓着」でいるために、そして「平気な人」になるために大切なのです。

他人からの攻撃やSNSでのきついコメント、職場での人間関係。
こういったことから受けるストレスで心身を壊さないために、どんなことがあっても動じない心を作ることは、現代を生きるうえで必須なのかもしれません。

本書では、「平気な人」になるためにどんなことが大切なのか、どうすればいいのかがまだまだたくさん解説されています。小さなことで落ち込みやすい人や、すぐ慌てたり、焦ったりしてしまう人、怒りや悲しみといった感情に左右されやすい人は一読してみると、毎日が快適になるヒントが見つかるはずです。

(新刊JP編集部)

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