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対人ストレスの原因「苦手な人」「嫌いな人」をやりすごす2つの処方箋

  • 書名 『「許す」という心をつくる ひとつだけの習慣』
  • 監修・編集・著者名植西聰
  • 出版社名三栄書房

どんな人でも、「大嫌いな人」「許せない人」「苦手な人」がいるのではないか。

一緒に仕事をするのが嫌なのはもちろん、できれば話したくもない、というような。

残念ながら、その種の人と一緒に何かをしなければならないことは少なくない。そして、相手への嫌悪感や苦手意識で集中力をそがれるのはストレスが溜まることである。苦手な人、嫌いな人、許せない人とどうにか付き合っていく方法はあるのだろうか?

■嫌いな人・苦手な人には極力事務的に対すべし

解決法は、ひとことでいえば相手を「許す」ことだが、その境地に至るのは簡単ではない。ただ、少なくとも相手への悪感情に振り回されないようにすることは可能だ。

『「許す」という心をつくる ひとつだけの習慣』(植西聰著、三栄書房刊)によると、嫌いな人や苦手な人と対する時、まず心がけるべきは「感情を交えないこと」だという。ひとたび相手に対しての感情が刺激されると、その悪感情を抑え込むのは難しい。どんなに性格が合わなくてもそのことへの感情はひとまず置いておき、事務的に対処することを心がけるべきなのだ。

また、「相手が変わってくれるはず」と期待するのも禁物。考えてみれば、自分の不快感が軽くなるように相手の性格や行動が変わるはずもない。変えるべきは、自分の付き合い方の方なのだ。

■「嫌いな人」への印象は、自分で変えられる!

より積極的な方法は、「嫌いな相手からでも学ぶことはある」と考えることだ。

私たちのほとんどは、好きな人や尊敬する人から学ぼうとするが、嫌いだからといって自分の学びになることがないわけではない。

ダメで元々。もし、苦手な相手や嫌いな相手から大切なことを教わることができれば、相手への味方も変わる。それは、相手を許すことへの第一歩でもある。

また、一人の人間が持つ多様性についても、目を向けるべきだ。

あなたが苦手意識を持っていたり嫌っているのは、相手があなたに見せるある一面にすぎない。その一面は、あなた以外の人からはまったく違って見えるかもしれない。

「底意地の悪さ」が実は照れ隠しであったり、「口調のきつさ」が臆病さの表れだったりすることは珍しくない。あなたが嫌いな相手の一面を違った角度から見てみると、相手への印象がガラリと変わって見えるかもしれない。

そのために「あえて思いやりをもって接してみる」というのは一つの方法だ。嫌いな人を避けたり反発していては、相手への印象は変わらないまま。それまでとは違った接し方をすることで相手の新たな一面が見れたり、あなたが嫌っていた部分がこれまでとは違って見えたりするものだ。

誰かを許すことは簡単なことではない。しかし、苦手な人や嫌いな人にストレスをためているのなら、相手の変化を待つのではなく自分から何らかの行動を起こすべきだろう。

苦手な人・嫌いな人を許せる人になるための習慣や考え方、行動について詳しく解説している本書は、対人関係に問題がある人、コミュニケーションが苦手な人のよきガイドブックになってくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

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