クリスマスにサンタクロースがプレゼントを届けてくれたら、子どもたちはどんなに嬉しいことか。子どもの頃、そんな体験ができたら、とてもいい思い出になるだろう。
「たくさんの子どもたちを笑顔にしたい」という思いから、NPO法人「チャリティーサンタ」の活動は生まれた。
チャリティーサンタのメンバーたちはクリスマスイブの夜に、全国21の地域で依頼のあった一般家庭や施設などに訪れ、本物のサンタになりきって預かったプレゼントを届け、子どもたちとお話をする活動をしている。昨年は1343名のサンタによって、2552名の子どもたちにプレゼントを届けた。
『サンタクロースが届けてくれた心温まる物語』(チャリティーサンタ/著、清輔夏輝/監修、かわいちともこ、須山奈津希/イラスト、あさ出版/刊)は、チャリティーサンタの活動の中でメンバーたちが実際に体験した心温まる25のエピソードをピックアップし、書籍化した一冊だ。本書の印税はすべて、「世界中の子どもたちが笑顔になれる会社づくり」を目指すNPO法人チャリティーサンタの活動運営費に充てられる。テレビ、ラジオでも多数紹介されており、3万部のヒットとなっている。クリスマス前に読むには最高の一冊だ。
「サンタさんはお空を飛んでくるから、だから寒いんだね」クリスマスツリーの飾り付けを家族みんなでしている時に5歳の長女が突然言い出した。
昨年、サンタさんと握手をした時、手が冷たかったのを覚えていたのだ。そして、彼女は、プレゼントを届けにくるサンタさんにカイロをプレゼントすることに…。
ほかに、サンタを呼んだ家族側からの物語の他にも、「サンタクロースをやらないか?」と友人から誘われ、チャリティーサンタの活動にサンタさんとして参加することになった男性の話などがつづられている。
チャリティーサンタ代表であり、本書を監修した清輔氏は、このチャリティーサンタの活動をしてきて、わかったことがあるという。
それは、プレゼントをもらっているのは、自分たちの方だということだ。
サンタになることで、子どもたちのやさしい心、家族の愛、そして多くの笑顔と出会うことができる。「サンタになった今日が、人生でいちばん幸せなクリスマスだった」という声も多いそうだ。
本書のエピソードの一つ「遅くなってごめんね」は動画化され、無料で見ることができる。(URL : https://www.youtube.com/watch?v=I4stFYD51-4)
子どもだけでなく、大人も笑顔になれるのがチャリティーサンタの魅力だ。本書には、サンタクロースを呼びたい人、サンタクロースになりたい人は、チャリティーサンタの活動に参加してみるのも、いいクリスマスになるのではないだろうか。
(新刊JP編集部)
【関連記事】
・
世界で最も読まれている恋愛小説家って?・
プレゼントに「本」贈るの、どう思う?・
“ホワイトデー”を英語で説明すると?・
忘年会シーズンに向けて! 医者が教える酒の健康的な飲み方「チャリティーサンタ」が大人たちに贈る心温まる物語とは?