どこの家の台所にも常備されているにんじん。ジャガイモやタマネギとともに、いろいろな料理に使われる身近な野菜です。なんとなく栄養ありそうだけど、にんじんに秘められたパワーをちゃんと知らないという人も多いのではないでしょうか。
福島学院大学教授で精神科医の星野仁彦さんは著書『がんの芽をつむ にんじんジュース健康法』(アスコム刊)でにんじんのパワーについて謳っています。
■ニンジンは“万能”の食べ物!?
まず栄養面から見てみましょう。にんじんと言えばベータカロテンですが、このカロテン類には体の中で発生する活性酸素を抑える働きをすると星野さんは言います。例えば、シミ・シワや、花粉症やアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状を起こしにくい体質づくりに役立つことがわかっているそうです。
また、カロテンは体内でビタミンAに
変わり、肌アレ、目の疲れ、喘息、胃潰瘍の予防などが期待できるそうです。さらに、カロテンのほかにも、ビタミン類は、B1、B2、Cを少量含み、ミネラル類のカリウム、鉄、リンも豊富に含まれていますので、万能の食べ物といえるでしょう。
■星野さんがにんじんに注目した理由とは?
星野さんがにんじんに注目したのは理由があります。
星野さんが42歳のときに大腸がんになり、さらに肝臓に転移、余命宣告を受けます。しかし、手術を受けてがんを取り除き、その後に試みたことの一つがにんじんジュースを毎日飲むことでした。その後20年以上たった現在も元気に過ごしているといいます。
『がんの芽をつむ にんじんジュース健康法』には星野さんの実体験が書かれていますが、あくまでその体験談は、星野さん個人の事例です。なので、がんを克服した一つのケースだと認識した上で読んでみてください。
■さまざまなバリエーションのにんじんジュースで夏を乗り切る
他の野菜や果物と組み合わせた、にんじんジュースのバリエーションや、美味しいレシピも紹介されていて、とても勇気づけられる一冊です。にんじんジュースで、この暑い夏を乗り切りましょう。
(新刊JP編集部)
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