自分らしい生き方をして、夢をかなえる。それは理想的な生き方だが、そういう生き方をするのが難しいからこそ「理想的」なのだともいえる。
では、夢をかなえた人、自分のやりたいことをやって生きている人はどうしてそれを実現できたのだろうか。
新刊『ゼロ』が話題の堀江貴文氏が2009年に出版した『夢をかなえる「打ち出の小槌」』(青志社/刊)は、堀江氏が現代を生きる若者たちに対して、誤解されることを怖れずに書いた“夢をかなえる生き方”の指南書だ。
今回は本書から、“夢をかなえられない”人に見られる特徴をピックアップしていこう。
■行列ができる人気店には必ず足を運ぶ
街を歩いていると、有名店に長い行列が出来ていることがある。時には1時間以上待たされることもある行列だが、何も考えずに並んでしまってはいないだろうか。
堀江氏はこの行列に並ぶ人たちに対して苦言を呈する。
誰も行列に並びたく並んでいるわけではないはず。本当は「面倒くさいなあ」と思いつつ、並んでいるのではないだろうか。
行列に並ぶということは、近道もショートカットもせずに、ただ、人と同じことをしながら、自分の出番を受け身になって待っているということだ。そして、人と同じことをしていると、自分の価値が見えにくくなってしまう。
本当にその行列に並ぶ必要はあるのか。まずはそこから考えてみてほしい。
■コツコツやっていくのが美徳だと思っている
苦しいことにも耐えながらコツコツと少しずつ積み上がっていくことで、本当の成功が手に入る…日本にはそういった価値観がある。
世の中は便利になり、ショートカットできる方法、効率的にできる方法がたくさん増えた。そして、効率化によって空いた時間を人生の楽しむための時間にあてることができるようになったのだ。
しかし、それでも「コツコツ」という美徳は根強く残っている。
堀江氏はコツコツを全否定するわけではないが、道はそれだけではないとつづる。周囲と同じことをしていても、そこから抜け出すことは難しい。一歩前に進むために他の道を探そうとする人が成功により近づけるのだ。
■何が役立つか分からないけれど資格を取っている
いろいろな資格をとっている人がいる。時には、「役に立つかも知れないから」と、自分の仕事や趣味にまったく関係のないものまで取得することもある。
しかし、その資格、本当に必要なのか?
「その資格を使ってどうやって成功を手に入れていくか」ということが大事なのにも関わらず、資格を取得することが目的化してしまってはいないだろうか。資格を持っていてもそれを使える場所がなければ、ただ「すごいね」だけで終わってしまうのだ。
だとすれば、生かせる場所がない資格を貴重な労力と時間をかけてまで取る必要はあるのだろうか。
堀江氏の主張は一貫している。それは「思考停止になっていないか?」ということだ。
当たり前だからやるのではなく、当たり前のことでもまずは疑ってみる。そうすると、自分の夢をかなえるためにすべきことをおざなりにして、意味があまりないことに労力や時間を割いてしまっていることが分かるかもしれない。
誰のための人生か、それは、自分のための人生だ。もし、自分らしい生き方をしたいのであれば、まずは全てを疑ってみることからはじめてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
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