あの“400戦無敗の男”が明かす、心の強さの秘訣とは?
1990年代から2000年代はじめ、格闘技界の中心にいたのはヒクソン・グレイシーという柔術家だった。そして、ヒクソンの強さに多くの人が酔いしれた。
彼が持つあの“強さ”はどのようにして生まれたのか――。
日本で3年ぶりの著作となる『心との戦い方』(ヒクソン・グレイシー/著、新潮社/刊)は、ヒクソンが波乱万丈の半生を振り返りながら、本当の強さとは何かを明かし、私たち日本人へ熱いメッセージを送るファン必読の一冊だ。
退学、復学、転校…紆余曲折だった10代の頃の学校生活。
高田延彦との再戦の直前に起きた突然のアクシデント。
ヒクソンが中井祐樹と船木誠勝を“勇敢な戦士”と評する理由。
息子・ホクソンの死をどのようにして乗り越えていったのか。
さらには、ヒョードルとの“幻の対戦”についても触れており、引退に至るまでの心境も、彼自身の言葉で明かされている。
この本からは、“どんなときでもベストを尽くす”という一貫したヒクソンの姿勢を読み取ることができるのだが、その姿勢は11月20日に紀伊國屋書店新宿本店で行われた書籍発売記念のサイン会でもうかがえた。
サイン会が始まる前から会場の入り口には約130人のファンが集まり、その時を今かと待ちわびていた。紀伊國屋書店によれば、サイン会の整理券130枚は配布開始からわずか半日でなくなってしまったそうだ。
ヒクソンが登場すると、ファンは一斉に拍手。みんな、とても嬉しそうな顔をしている。それもそのはず。憧れの格闘家が目の前にいることはもちろんのこと、この日はサインと握手だけでなく、ツーショットの写真撮影がOKになったのだ。「ここまでサービス精神が旺盛な人はなかなかいない」とスタッフが驚きの表情を見せるほどだ。
自分の本を買ってくれた人に対しても“ベストを尽くす”。そんなヒクソンの本気に、ファンたちは大興奮。肝心のサイン本を受け取るのを忘れたまま帰ろうとする人が続出していたのが印象的だった。
“400戦無敗”の伝説を作った「心の強さ」の秘訣が明かされる『心との戦い方』。格闘技ファンはもちろん、常に戦い続けているビジネスパーソンたちにも読んでほしい一冊だ。
また、新刊JPでは後日、ヒクソンの単独インタビューを配信する予定となっているので。こちらも楽しみにしてほしい。
(新刊JP編集部)
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