本を知る。本で知る。

行動を起こすことを阻む3つの理由

 ダイエットを続けたい、禁煙したい、いま取り組んでいることを成し遂げたい…。
 このように、あなたの周囲で「変わりたい」と悩んでいる人はいないだろうか。そして、もしその人に相談されたら、あなたはどんなアドバイスができるだろうか。
 何より、そもそも自分自身が変わりたいと思っている人はどうすればいいのだろうか。

 その一つの答えが『思い通りに相手を変える6つのステップ』(マイケル・パンタロン/著、真喜志順子/翻訳、ソフトバンククリエイティブ /刊)にある。
 著者のパンタロン氏は、イエール大学で心理学者、研究者として、その気にならない人をやる気にさせる方法を研究してきた。そして、「インスタント・インフルエンス」というたった7分間で他人のモチベーションを高める方法を考案した。
 本書では、相手の気持ちやモチベーションをコントロールすることができる、科学的に効果が立証された6つのステップを紹介している。

 相手が変わりたいと言っているのになかなか行動を起こさない場合、あるいは自分自身が行動を起こそうとしているのに、どうしても始めることができない場合、パンタロン氏の経験から言うと、主な理由は3つあるという。

 1つ目は、前進するために必要なスキルがないことだ。行動を起こすために必要な情報や訓練が足りていなければ、どうすればいいのかわからなくなってしまう。逆に必要なものを得られれば、またやる気がみなぎってくるはず。専門家に相談するというのも1つの手である。

 2つ目は、時期や状況が悪いこと。人はどうしてもやりたいことがあるとき、その方法を見つけるか、とりあえずそのための最初の一歩を踏み出すものだが、時には本気で行動を起こしたいにもかかわらず、外部的要因によって行動を起こせない場合があるものだ。

 3つ目は、自分の真の願望を認識していないこと。現実の問題から逃げるために、見せかけの願望をつくり出すこともある。さらに、自分自身の本当の願望ではなく、親やパートナーや友人といった周囲の人の意向に引きずられることもよくある話だ。このようなときには、自分が本当に望んでいるものを見つけることだけを考えるようにしよう。

 変化することを自分自身の問題ととらえて、自分が変わろうとしている理由について考える。なぜ自分が変わりたいのか。その小さなきらめきさえ見つけられれば、いつか人生を変えることができるはずなのだ。

 本書で紹介されているメソッドは、他人だけではなく自分にも効果があるという。変わりたいけど、なかなか行動に移せない、どうしていいかわからない。そんな人は本書を参考にしてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)

【関連記事】
行動力がある人の特徴とは?
人生を後悔しがちな人の行動法則
「行動力」が身につく4つの気構え
“行動こそが実力を養う” 大富豪の成功法則

行動を起こすことを阻む3つの理由

株式会社オトバンク「新刊JP」

次これ読もう、が見つかる「新刊JP」 日本最大級の書籍紹介ウェブサイト。話題の書籍や新刊本をブックナビゲーターが音声で紹介するインターネットラジオ番組「新刊ラジオ」や、書評記事、イベントレポート、出版業界の動向などを提供するニュースメディア「新刊JPニュース」、旬の作家のインタビューを掲載する「ベストセラーズインタビュー」、書店をフィーチャーした企画や電子書籍レビューなど、本にまつわるコンテンツを豊富に揃えています。あなたの「あ、これ読みたい」が見つかるはずです。

記事一覧 公式サイト

新刊JPニュースの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?