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図解が苦手な人の7つの誤解

 仕事がデキる人の特徴のひとつに、「図解を使いこなす力」が挙げられます。プレゼンテーションはもちろんのこと、日常の会議などでも図解でわかりやすく説明されると、物事がすぐに決まりますよね。
 書店のビジネス書コーナーに足を運ぶと、そこにはさまざまな「図解」をテーマにした本があふれています。じっさい、「どれを読んでいいのかわからない・・・」といった声も多いそうです。『誰でもデキる人に見える 図解de仕事術』(明日香出版社/刊)の著者で、図解が苦手な人を対象に「図解で改善クラブ」を主宰する多部田憲彦さんによると、「図解が苦手な人ほど誤解している」といいます。

■誤解1 論理的な人が使うもの
 「図解=ハイレベル」という先入観が邪魔をしています。図解は特別な存在ではありません。必ずしもきれいに描く必要はなく、手描きで十分です。ハイレベルな図解を目指す前に、「図解することを習慣化」することが大切です。

■誤解2 パワーポイントのきれいな図
 図を描く目的は、「頭の中をスッキリと整理し、相手にわかりやすく伝えること」です。手描きよりも早く図解できる人がいれば別ですが、まずは描いてみること。ほとんどの問題は、「○」「△」「+」「⇒」の4種類で十分です。

■誤解3 仕事で使うもの
 図解はプライベートに応用することもできます。結婚や引っ越し、子どもの進学や家の購入など、人生にはさまざまな分岐点が訪れます。そうしたとき、図解を使って判断すると、うまくいく可能性がアップします。

■誤解4 ひとりで完結するもの
 ひとりで図を描いて眺めていても、改善すべき点はなかなか見えてきません。それより、多くの人を巻き込んで意見をもらうほうが、図をよりよい方向にブラッシュアップできます。誰かと一緒に図を描き、共感やアドバイスを得ることで、楽しみながら問題解決できるのです。

■誤解5 マインドマップ
 マインドマップとは、あるキーワードを書くにして、そこから連想された言葉を放射状に結び合わせた図表のことです。マインドマップは、上手に使えばかなりの効果をもたらしますが、図解の初心者にとって複雑な図を完成させることはかなりの負担です。初心者こそ、短い時間でシンプルな図を描くことに徹しましょう。

■誤解6 絵を描くのが上手な人が使うもの
 図解に絵心は必要ありません。たとえ下手でも思い切って公開してみましょう。この誤解が解けた後には、落書きするような気分で、気軽に図解できるようになります。

■誤解7 時間をかけて描くもの
 とても大事なプレゼンテーションなどで使う図表なら、じっくりと作りあげてもいいでしょう。ただ、普段の業務に使うような図を長時間かけて描いていたら、仕事はいつまでたっても終わりません。図解の目的は、「誰でも」「簡単に」「短時間で」頭の中身や状況を整理することにあるのです。

 そんな多部田さんも「はじめから図解ができたわけではない」といいます。大手メーカーに入社2年目でタイ工場の改善を任されたときは、タイ語がわからず途方に暮れたそうです。そこで、ホワイトボードを片手に「図解」で会話したところ意思疎通に成功、6ヶ月で改善させたそうです。現在は、日産自動車で原材料のグローバル購買戦略を実行し、タイや中国などのアジアや欧米など、担当する地域11カ国の人たちと図解によって意思疎通と問題を解決しているとか。みなさんも、むずかしい図解にチャレンジする前に、まずは「図解の誤解」を解いてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)

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