インプレスコミュニケーションズで電子出版のプロデュースをしている佐藤です。
2012年11月に販売が開始されたモノクロのE-INK端末であるKindle Paperwhiteおよびその3GモデルであるKindle Paperwhite 3Gに続き、12月18日にKindle FireとKindle Fire HDが発売開始されました。カラーのタブレット端末、しかも12800円~15800円という低価格なことから、タブレット端末として購入しようという方もいらっしゃるかと思います。
最近私のまわりでもKindleストアで電子書籍を買ってみようという方も現れ、ついでに端末を購入しようという方も見られるようになりました。そこで今回は先週発売開始されたAmazonのタブレット端末Kindle Fireを含め、どの端末を選べばいいのか、というご質問にお答えしたいと思います。
現在日本で販売されているKindleシリーズの端末としては、全部で5つのモデルが存在します。カラー液晶のタブレットであるKindle Fireは、Kindle Fire、Kindle Fire HD 16GB、Kindle Fire HD 32GBの3種類あり、すべてWifiモデルのみとなります。また、モノクロのE-INK端末のKindle Paperwhiteは、Wifiモデルと3Gモデルの2種類があります。
Kindle FireはKindleストアで購入した電子書籍の閲覧や、音楽、Amazonでの買い物など、Amazonのサービスを使うことに主眼が置かれたタブレットです。よく勘違いされる方がいらっしゃいますが、Android OSをベースにしてつくられていますが、AndroidでおなじみのGoogle Playストアを利用することはできず、アプリはAmazonが用意した「Amazon AppStore」を利用することになります。アプリのストアが異なるので、すでにAndroidのスマートフォンを使っている方がGoogle Playで購入したアプリをKindle Fire上で使うことはできません。また、Google Playストアで販売されているすべてのアプリがAmazon AppStoreで販売されているわけではありません。このへんがNEXUS 7などのふつうのAndroidタブレットと異なる点なので、注意が必要です。
また、Kindle Fire、Kindle Fire HDはWiFiモデルのみで、iPad miniのような3Gモデルはありませんので、外出時に使うには、スマートフォンのテザリング機能を利用したり、モバイル無線LANルーターを利用する必要があります。
一方、Kindle PaperwhiteはKindleストアで買った電子書籍を読むための読書専用端末です。アプリを入れたり音楽をきいたりすることはできません。ブラウザ機能は体験版としてありますが、処理速度が遅いため、あまり実用的とはいえません。
Kindle Paperwhiteには3Gモデルもあり、3G利用料金はかかりませんが、出先でメールやネットをチェックしたりできるわけではなく、Kindleストアを含むAmazonのサイトとWikipediaにしかつながらない制限付きです。外出先でKindleストアで電子書籍を買ってダウンロードして読んだり、文章中の不明な単語をWikipediaで調べたり、Amazonで買い物したりするための3G回線になります。
したがって、純粋にKindleストアで購入した電子書籍の読書端末として購入するならKindle Paperwhite、音楽やネットも楽しみたいということであれば、Kindle Fireを選ぶのがわかりやすいかと思います。また、モバイル無線LANルーターやテザリング可能なスマートフォンをもっていないが、外でもネットがしたいという観点で考えるなら、iPadやiPad mini、Galaxy Tabなど3GやLTE回線に対応したタブレットを購入し、Kindleアプリをインストールして利用するのがスマートでしょう。
私の場合は、小説やビジネス書などの文字ものや白黒のマンガを読むときはKindle Paperwhite 3Gで読み、カラーの写真集やマンガ、レイアウトが固定されたデザインの電子書籍を読むときはNexus 7にKindleアプリをインストールして読むなどして、電子書籍に応じて端末を使い分けています。
同じAmazonのアカウントで購入した電子書籍については、複数の端末にいれて読むことができ、どこまで読んだかの情報をネットを介して自動で共有されますので、通勤電車の車内ではPaperwhiteで買った本を読み、自宅でiPadのKindleアプリで読んだりなども簡単です。
そろそろ冬休み。Kindleストアをはじめとして多くのストアではクリスマスセールなどを実施しているところもあります。ぜひ電子書籍の読書体験に挑戦してみてください。

Amazon Kindle Fire