本を知る。本で知る。

パパが知るべき夫婦の気遣い4つのポイント

  • 書名 『パパこそ日記をつけなさい』
  • 監修・編集・著者名パパコーチゆーき(浅黄祐樹)
  • 出版社名幻冬舎

経済的にも、子育てや家事の面でも、家庭におけるパパの役割は大きい。
父親が家庭内でどうあるべきかについては人それぞれ考えが違うはずだが、家族全員がやりたいことを見つけてチャレンジしている状態は家庭生活の一つの理想。そのためにまず、パパ自身がやりたいことに打ち込んでチャレンジする姿、成長しようとする姿を見せるのも一つの手だろう。

ただ、実際には仕事に疲れ、家庭内でのコミュニケーションでストレスを抱えて、自己実現にまで気持ちが向かわない人も多い。

この状況、どうにかならないのだろうか?

■全男性が知るべき妻とのコミュニケーションの秘訣

『パパこそ日記をつけなさい』(パパコーチゆーき(浅黄祐樹)著、幻冬舎刊)は、自分の夢に挑戦し、家族のチャレンジをサポートできるパパになるための考え方とやるべきことを紹介していく。

妻との信頼関係や子どもとの関わり方をとっても、うまくできていないと「チャレンジをサポート」どころではなくなってしまう。その意味で、家族とのコミュニケーションは重要なポイントだ。

夫婦といっても赤の他人。自分には自分の、パートナーにはパートナーの世界観があります。それぞれが持っている世界観の中で、如何に気持ちよく会話ができるかがポイント。(P 60)

長く結婚生活を続けると、だんだんと遠慮がなくなったり、コミュニケーションが雑になってしまう夫婦は少なくない。しかし、本書で指摘しているように、夫婦といえども元々は他人同士。一定の気遣いは必要だ。

・同情より共感を...ママ(妻)が悲しい気持ちになっている時、一緒に自分も悲しくなるのではなく、ママの気持ちを理解しつつも一緒に落ち込まない。

・「ありがとう・ごめんなさい」は会話の出だしに...感謝は照れくさく、謝るのは議論に負けた気がして悔しい。そんな理由から「ありがとう・ごめんなさい」を素直に言えないパパ(夫)は多い。

・お願いごとは主語をI(アイ)に変える...「子どもの寝かしつけしてくれる?」より「子どもの寝かしつけしてくれると(僕は)嬉しい」の方が相手を不快にさせない。

・断る時は代替案を...相手からのお願いを断る時は「言いにくいんだけど」「ごめんね」などクッション言葉をつけると同時に、代替案を伝える。

など、ちょっとした気遣いで相手の印象はまったく違ったものになる。本書にはこうした気遣いや接し方が多く紹介されており、参考になるはずだ。

■なぜパパこそ日記をつけるべきなのか

ただ、先述のように家族全員がやりたいことにチャレンジしている家庭を作るためには、何よりパパ自身がチャレンジし、成長する姿勢を見せなければ説得力がなくなってしまう。本書では、生活や仕事に忙殺されて自己実現を諦めないために、パパに対して日記をつけることをすすめている。

・人生の目的、目標を明確にできる
・その日やるべきアクションが明確になる
・軌道修正すべきポイントが明確になる

本書では日記の持つこれらのメリットから、自己実現に有益だと説く。人間の意思はそれほど強くはない。慌ただしい毎日が続くと、昔持っていた夢も色褪せてしまう。「なりたい自分」を現実的な目標として繋ぎ止めておくためにも、日記は有効なのだ。

自分も家族もいきいきと生活し、自己実現を目指す家庭を作るためにパパがやるべきこと、考えるべきこと、家族への言葉がけや接し方まで、本書には多岐にわたり解説されている。

子どもからは尊敬され、妻からは愛される家庭人であるために、今何をすべきかがわかる一冊だ。

(新刊JP編集部)

関連記事

親が「子どもは純粋だから嘘をつかない」という考えを捨てるべき理由

「イクメン」はもう古い!今問われる男性の育児・家事への関わり方とは

かえって奥さんの仕事が増える...男性のNG子育てとは

「子どもを支配する親」から逃れるために必要な4つの境界線

株式会社オトバンク「新刊JP」

次これ読もう、が見つかる「新刊JP」 日本最大級の書籍紹介ウェブサイト。話題の書籍や新刊本をブックナビゲーターが音声で紹介するインターネットラジオ番組「新刊ラジオ」や、書評記事、イベントレポート、出版業界の動向などを提供するニュースメディア「新刊JPニュース」、旬の作家のインタビューを掲載する「ベストセラーズインタビュー」、書店をフィーチャーした企画や電子書籍レビューなど、本にまつわるコンテンツを豊富に揃えています。あなたの「あ、これ読みたい」が見つかるはずです。

記事一覧 公式サイト

新刊JPニュースの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?