国際化が進み、英語需要は増すばかり。
先々、英語学習で苦労させないためにも、我が子には早いうちから英語に慣れさせたいと考える人は多いはずです。
もし、子どもが本当の小さいうちから英語に触れさせるなら、英語ネイティブの子が言葉を覚えるのと同じプロセスが有効かもしれません。
■欧米では誰でも100曲は知っている「マザーグース」って何?
日本でもお馴染みの童謡「マザーグース」。
発祥の地であるイギリスでは、文字を読めるようになる前から子どもがこの童謡を口ずさみ、英語特有のリズムやアクセントを身につけていくという、まさしくネイティブにとっての「英語の入り口」です。英語圏では一般常識として広く浸透し、誰でも100以上はマザーグースの曲を知っているのだとか。
日本のわらべうたと似たところがありますが、マザーグースは子どもだけでなく大人の文化の中にも生き続け、テレビコマーシャルや文学・映画のタイトル、人物批評の比喩などにも頻繁に登場します。
ただし、「マザーグース」という呼び名は主に日本とアメリカで使われているもの。本家本元のイギリスでは「ナーサリー・ライム(Nursery Rhymes)」と呼ばれているそうです。
■「ハンプティダンプティ」の元祖は『鏡の国のアリス』ではなかった
『いっしょにうたおう♪マザーグースのうた(1)』(鷲津名都江監修・著、葉祥明絵、Jリサーチ出版刊)は、その数実に800曲とも1000曲とも言われる「マザーグース」から、「キラキラ星」や「ハンプティダンプティ」、「メリーさんの羊」など、選りすぐった17曲を掲載。子どもの英語学習のスタートをサポートします。
歌を担当しているのは、日本でのマザーグース研究の第一人者、鷲津名都江さん。鷲津さんは「小鳩くるみ」として、NHK「おかあさんといっしょ」で「うたのおねえさん」をつとめ、アニメ『アタックNo.1』(フジテレビ)ではヒロイン・鮎原こずえの声を担当するなど、童謡歌手や声優として活躍した美声の持ち主です。無料でダウンロードできる鷲津さんの歌を聞きながら、歌の歌詞を口ずさむだけで、英語の語彙だけでなく、後からでは習得が難しいアクセントや弾むようなリズムが体に馴染んでいきます。葉祥明さんによる暖かい味わいの絵も見どころの一つです。
また、掲載されている曲についての解説は大人でも「そうだったんだ!」と驚くものが多々。たとえば「ハンプティダンプティ」といえば、『鏡の国のアリス』の登場キャラクターとして有名ですが、実はこの作品がオリジナルではありません。作者のルイス・キャロルがマザーグースから拝借、パロディ化して使ったのだとか。
◇
小さい頃から発音や聞き取りの土台を作っておけば、後の英語力向上への大きなアドバンテージになります。
「マザーグース」はそのための恰好の教材となってくれるはず。親子で歌を口ずさみながら、楽しく英語習得のスタートを切ってみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
■イベント情報
『いっしょにうたおう♪マザーグースのうた(1)』で絵を担当した葉祥明さんと著者の鷲津名都江さんによるサイン会、対談等のイベントが2018年9月9日(日)に開催されます。
<詳細はこちら(リンク先→https://www.jresearch.co.jp/news/n25594.html)>
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