インプレスコミュニケーションズで電子出版のプロデューサーをしている佐藤です。
電子書籍に初めて接した方は、紙書籍で当たり前にできていたことが電子書籍ではできなくてイライラする、ということもあるかと思います。本連載ではそのような「紙書籍と電子書籍の体験の違い」をできるだけ解消して、電子書籍での読書体験をみなさんの生活の中に組み込んでいただきたいという狙い(または野望)をもっています。そこで今回は、電子書籍のプレゼントについてお話ししたいと思います。
電子書籍のプレゼントといっても、注文していない電子書籍端末が家に送られてきたとか、そういう話ではありません。自分が読んでおもしろかった書籍、おすすめしたい書籍を友人知人家族にも読んで欲しいというのはよくあることです。クリスマスに本をプレゼントする、あるいはテレビやネットメディア、ブロガーさんのブログなどで、「今日のゲストの○○さんの新刊を10名様にプレゼントします」というのもあります。紙書籍では簡単にできることですが、電子書籍ではまだ若干のハードルがあります。
電子書籍を他の人にプレゼントする機能をもった電子書店はまだ少ないのが現状です。先日オープンした「
Kindleストア」も日本のストアではできませんが、US(amazon.com)では「Give as a Gift」というボタンが商品ページについていて、簡単にプレゼントすることができます。いずれこの機能が日本のストアで開始されるかもしれません。
現在、電子書籍のプレゼントに対応している大手の電子書店としては、「
honto」があります。丸善やジュンク堂、文教堂などのリアル書店でhontoポイントカードをつくられてご存じの方もいるかと思います。hontoでは「ギフト購入する」ボタンがあり、購入時にプレゼントする相手のメールアドレスと宛名、メッセージを入力することで、相手にプレゼントすることができます。プレゼントを受け取る側は、その旨と会員登録や商品のダウンロードを行うURLがメールで届く、という流れです。
電子書籍というと、どうしても端末やアプリの話に目がいきがちですが、(紙書籍では当たり前にできる)こういう細やかなサービスは、イチ読者としてもうれしいですね。ぜひ他の電子書店でも実現してほしいシステムだと思います。

hontoのギフト購入ボタン