幸福の姿と、その逆のもの。濃い影に、目をこらした作品群

幸福の姿と、その逆のもの

順風満帆、うまくいっている時は、曇りのない笑顔で他人を配慮するだけの余裕があり、穏やかです。もしそれだけでいられたら、どんなにいいでしょうか。幸か不幸か、それだけではいられないのが世の常です。
トルストイの見解に、「幸福の種類は少ないが、不幸の種類は数多くある」　というものがあるそうです。（曖昧な記憶なので、言い方が少し違うかもしれません）良からぬこと、悪循環、惨たらしいことは、一括りにはできない多くの背景があるのでしょう。

強い光からもたらされる濃い影に、目をこらした作品群

原作としての力を持った数々の作品を堪能する

トラック78の「人でなしの恋」は、結婚した夫の、どこか心ここにあらずの態度に誰か別の人を恋い慕っているのではと疑う夫人の独白で構成されています。自分が大事に思っているものが一体何であるかで、夫か夫人か、どちらに感情移入するか割れそうだと思いつつ聴きました。
「いつか読もう」で、ずっと機会を逃していた作品も、オーディオブックであれば「今、聴こう」が叶います。名作が名作である理由を、ぜひ味わってみていただきたいです。

更なる詳細は　でじじ　でもご覧いただけます。

YouTube で　江戸川乱歩名作コレクション　をお試し聴きできます。