巻頭歌から始まる物語。
胎児よ／胎児よ／何故躍る／母親の心がわかって／おそろしいのか
暗示されたその歌に、全く異様な、あまりに何も無い部屋で目が覚める主人公。隣から聞こえる、正体不明の女の声。
グロテスクな世界に、洗練されつくした退廃。
冴え冴えとした美しい絵画に、何がと断言できない気味の悪さを感じるかのように、その物語は進んでいく。
過去を一切失っている主人公とともに、展開されていく世界。
ここは一体どこなのか。自分は一体誰なのか。対する相手は誰なのか。この物音は一体。
狂気とは。正常とは。
この物語の意味は、聴いた人それぞれの胸に育つ違和感に含まれているのかもしれない。
さらなる詳細は でじじ からもご確認いただけます。
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