強さやはっきりした自己主張が必要とされ、機転がモノをいう現代は、HSPにとって生きにくさを感じがちです。しかし、実はそんなHSPの中に、天賦の才能に恵まれた人達が存在します。
・些細なことによく気がつく
・豊かで複雑な内面世界を持つ
・芸術や音楽への感受性が高い
・注意力、正確さ、スピード、小さな違いを検知する仕事が得意
・繊細な、あるいは良質なにおい、味、音、芸術作品を堪能できる
などはHSPのもつ長所の一例でしょう。
感度が高いことは、強みといえるのです。
アーロン博士は著書『敏感すぎる私の活かし方』の中で、彼らの4つの気質の頭文字をとってDOESと呼んでいます。その特徴は......
D(Depth):処理の深さ。行動する前に観察し考えるという点で、意識しているか否かにかかわらず、人よりも深く物事を処理する。
O(Overstimulation):刺激に敏感。あらゆることに注意を向けると、すぐに疲れてしまう。
E(Emphasis):感情や共感力の強さ。特に私たちに気づきや学びを促す。
S(Sensitive):周囲の些細なことにも気づく。
心理学者たちに「どうやってこの新たな気質を発見したのか?」と訊かれることがある。その答えは、敏感さは新たな気質ではない、というものだ。心理学でよくおこなわれるように、行動から判断するのがむずかしいだけなのだ。そのため、心理学者らはこの気質に「恥ずかしがり」「抑制的」「内向的」といった、似て非なる呼び名をつけた。この気質を把握するのがとくに困難なのは、まず私たちが「行動しない」という行動を観察しなければならないからだろう。その結果HSPは、心配性、人が怖い、人嫌いだと思われてしまう。だが、そんなことはない。本書でも言及しているが、HSPの30パーセントは外向的なのだ!(「まえがき」より)
本書の冒頭には、次のような「HSP 自己診断テスト」がついていますので、
まずは、ご自分や家族のHSP度をはかってみてはいかがでしょうか。
<自己診断テスト>の一例
・まぶしい光、強いにおい、大きな音が苦手
・すぐに驚く
・短時間でたくさんやることがあると混乱する
・他人の機嫌に影響されやすい
・子供のころ、親や教師から繊細で内気だと思われていた
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